ウェビナーのジレンマ:無料参加が当たり前だと、価値が下がる

ウェビナーのジレンマ:無料参加が当たり前だと、価値が下がる

ウェビナーの有用性に気づく。
申し込みさえすれば、無料で参加することができる。
さらに、一方的なウェビナーだとぼくは嬉しい。
一方向のウェビナーというのは、学校の授業のように、教える側と学ぶ側の関係がはっきりとしていて、登壇者が一方的に学びを与えてくれるものだ。

この一方的なセミナースタイルが嫌いなひともいるだろう。
けれどぼくは、信頼できるより多くの情報を得るために参加しているので、基本的に対話型のウェビナーが好きではない。
なんといっても、聴講しているこっちが気が抜けないからね!笑
ラジオやテレビを見る感覚でウェビナーに参加しているので、そこまで真剣に画面を眺めていない。
作業をしたり、発言を聞いてネット検索しながら参加している。

ようするに、めちゃくちゃ気軽にウェビナーに参加しているわけだ

ウェビナーが広がる

ウェビナーがうまく広がっている背景には、もちろん技術的な進歩はあるけど、YouTubeなどの動画アプリの普及が追い風となっているだろう。
スマホやPC、最近はテレビからも、ネットを介して動画を見ることに全く抵抗がない。
だから、視聴者にとって、ウェビナーへの参加が慣習的な障壁となることはない。

ただ個人的に1つ危惧しているのは、ウェビナーに限った話ではないが、
価値のあるモノに対しても、「無料提供が当たり前」と考える社会になっていく可能性があるという点。


ぼくのようにラジオやテレビ感覚でウェビナーに参加しているひとの多くは、「無料だから」参加していると思う。
無料だから、こちらには何のデメリットもない。
これが100円だろうが、500円だろうが、参加費の支払いが要求されたらどうなるだろうか?ぼくは、そのようなウェビナーに参加したことがない。

通常、対面式で部屋を貸し切って行われるセミナーであれば、1・2時間で1000円~3000円の参加費が徴収される。
部屋の賃料や講師の交通費・謝礼の負担があるから、(利益がでるかはいずれにしても)それが適正参加費だと考えやすい。
でも、ウェビナーはまだその辺りが整っていない。


たとえば、
ひとつの団体が、その団体の活動を報告したり、その団体で働くスタッフが講義スタイルで情報発信してくれる場合であれば、ウェビナーを行っても追加的な支出はないだろう(その会社の業務の一環だから)。
しかし、
主催者が別組織の数人のひとを招く場合、ここには(友情出演である場合を除いて)謝礼が発生するだろう。
だから、参加費を徴収するのは、金銭フローとしては当然だ。

とは言っても、参加者は
本来お金を払ってようやく聞くことのできる内容を、無料かつ自宅から聞くことができるのだから、感謝しているわけである。
だから、主催者団体のことを心配しなくてもいいのかもしれない。
自分が主催者側にまわったときに考えればいい

価値のあるものが無料になると、価値がなくなる

ぼくも将来的にはウェブで情報を発信することを念頭において、日々生活をしている。
その場合、ぼくが考えているのは、たとえば、2時間のウェビナーで1000円の参加費を得るようなスタイルだ。
まさに、自分自身が払いたくないようなスタイルである。笑
だからこそよく考える。

講義室で行われる2時間対面型のセミナーなら、1000円は安いと思える。
しかしウェビナーとなると、同じクオリティだったとしても1000円は高いと感じるだろう。
この違いはなんだろうか??

この点について、個人的にしっかりと準備して考えておきたい部分になる。
そして、「社会貢献のためなら、YouTubeなど不特定多数のひとが自由に閲覧できるところに公開すればいいじゃないか」と考えるかもしれないが、それでは仕事にならない。
ユーチューバーにはならないけれど、貴重な情報を動画で特定の関心者に”売りたい”ひとはいる。
生活がかかっているからね。
それに、きちんと対価を払いたいひともいるし、考えの違う不特定多数の人の攻撃(非難)に労力や精神的な余裕を奪われるのは避けたい。


僕自身YouTubeでセミナー動画を探すのだが、非常にクオリティの高いウェビナーが埋もれてしまっていることが多い。
なんでもないような動画ばかりがたくさん現れ、ぼくが欲しているタイプの動画を見つけられなかったりもする。
非常に価値のある動画が数百再生くらいで眠っているのだ。

真面目系の価値のある動画にあたるものは、たぶん別の枠組みを設けられるといいのだろうと思う。
どういったものに価値を見出すかは個人個人異なるので、個人の趣味嗜好に合わせてカスタマイズできる機能を開発してほしいね。
それはたとえば、教育機関が行っているオンライン講座のように、コンテンツに対して一定の質が保証され、希望者は一定の受講料を支払うことで数回のシリーズになっている講座のすべてを閲覧できる。
そんな仕組みだ。

ただ現実的には、その講座を録画して、転載して儲けようとするひとがいるから難しいのだろうと思うが。


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Chaito

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