コロンビア人の平均月収はどのくらいか?半数は3万円以下

コロンビア人の平均月収はどのくらいか?半数は3万円以下

ときどき、無性にコロンビアの友人に連絡を取りたくなる時がある。

自分の近況を話し、相手から近況を聞く。

日本について説明することもある。でも、ほとんどイメージできてないだろうなぁとも思う。

我々がコロンビアのことをイメージできないように、彼らも日本のことをイメージできないと考えるのが普通だろう。

そうに思ったので、コロンビアの基本的で、興味深い情報を紹介していきたい。


今回は、 みんな大好きお金について
「コロンビアの給料」についてだ!

2人に1人は、月収3万円以下

コロンビアにいたころ、同僚に給料の話を訊いたことがあった。そのときに、記事を教えてもらった。それを元に紹介する。

https://www.finanzaspersonales.co/trabajo-y-educacion/articulo/cuanto-ganan-promedio-colombianos/48375
計算を容易にするために、100円=3000ペソとした。
左の%は、コロンビアの人口に対する所得割合を示す。
単位は月収。

16%   ~600,000 ペソ (約2万円以下)

34%   600,000~1,000,000ペソ (約2万円〜約3万3000円)

29%   1,000,001~2,000,000ペソ (約3万3000円〜約6万7000円)

15%   2,000,001~4,000,000ペソ (約6万7000円〜約13万3000円)

3%   4,000,001~6,000,000ペソ (約13万3000円〜約20万円)

2%   6,000,001~10,000,000ペソ (約20万円〜約33万円)

1%   10,000,001~ (約33万円以上)

この割合から分かるように、月収約3万3千円以下の人が50%を占める。

また、この分布を見てみると、月収が約13万円を超えると、割合がグッと下がり、一桁になる。
言い方を変えれば、月に13万円以上を稼いでいる人は、コロンビア人の中で6%しかいない

公務員の給料は、5〜6万円くらい

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今はわからないが、僕が協力隊員だった2018年6月までの青年海外協力隊の現地生活費の額は「現地の公務員と同等」という基準で支給されていた。

僕は月々580ドルの生活費を受け取っていた。
これをコロンビアペソに変換するのはややこしいので、1ドル100円ということで換算するが、5万8000円である。
つまり、コロンビアの公務員もこのくらいの額の給料をもらっていると言うわけだ。
事実かどうかはいずれにせよ、そういうコンセプトで支給される。
そのため、協力隊の場合、派遣される国によって現地生活費は異なる。

この支給額を、上の割合に当てはめると、見事に中の上に入る。
あながち間違いではないのだろう。

また、シニア隊員は単純にジュニア隊員の2倍支給なので、11万6000円となる。
これは、コロンビア社会では上位20%に当てはまる。

青年海外協力隊の隊員が一緒に働く人たちは、現地公務員よりも給料が低い場合が多いと思うので、生活費を訊かれてもぼかして答えたほうがいい。
例えば、シニアボランティアが10万円支給されていることをつたえれば、お金持ちとして扱われてめんどくさくなる可能性があるから

大卒者は給料面で優遇される

僕が働いていたNGOでは、どうやらNGO協会のようなところで給料が決まっているようで、1番立場の偉いひとでも6万円だった。

大学進学率が高くないコロンビアでは、大卒者は専門性が高いと評価されるため、給料は高卒者に比べ、1.5倍以上は多い。

仲の良い同僚は会計士として働いていたが、彼はまだ当時短大卒相当(高卒以上、大卒以下)の学歴であったため、月収は3万円より少し低かった。(それでも彼は、彼女と同棲して、家賃・2人分の食費を出していたから驚きだ)

彼はその後、大学を卒業して大卒者となった。
給料は5万円ほどになったそうだ。
(コロンビアの大学は5年制で、前半の3年と後半の2年に分けられる。最初の3年を修了すると短大卒、その後さらに2年間通うと大卒となる。日本とは仕組みが違う)

短大卒が大卒者になったところで、彼の役目や仕事は本質的に変わらない。
それでも、その称号があるとないとでは、給料は大きく違ってくる。
それだけ評価されるということであり、その称号が彼の専門性を担保しているということになるのだろう。

そして、そのように大卒会計士になれば、その専門性や責任力が評価されるので、1つの組織だけでなく、週一日だけ別の会社で会計士として働くといった仕事の選択肢が広がる。

そういう点では、コロンビアにおいて「大卒者」は貴重な人材なのだろう。



日本だと、「とりあえず大学くらいは……」という考えの元、大卒者はありふれている。
でも、コロンビアでは、大学に行けるひと自体が優秀なひとでもあるので、大学に通っていることを誇りに思っている人も多いように感じた。

それでも、学歴をひけらかしたり、他者を馬鹿にする人はほとんどいなかった。
人物は人物として、ありのままの姿を受け入れていた。

「日本では20万円くらい稼ぐけど、出費も多い」と説明した

日本では新卒者の手取りは20万前後だろう。ということで、コロンビアの人に説明する際は、「月20万円くらいかな」と説明していた。

その額は日本社会では多くはない額だが、コロンビア社会においては上位6%に入る額である。
だから、驚かれる。

みんな「日本に行きたい」とか、「日本だったら、俺も金持ちだなぁ」と笑いながら言っていた。

たしかに、20万稼ぐ僕がコロンビアに行くのと、6万稼ぐコロンビア人が日本に来るのでは、その負担が違う。
ぼくたちは生まれた国によって、可能性とでも言うのだろうか、条件が違うことを理解しなくてはいけない。
だからどうと言うわけではないが、負担の度合いが違うことは念頭におくべきだろう。

でも、家賃で10万円飛んだりする。
一食で1000円使うのはザラだ。コロンビアでは、一食300円で同等程度のご飯を食べることができる。

給料という数字だけでは比較できないのも確かだ。

日本人の給料でコロンビアで生活できたら、裕福な暮らしを送れる

ここまで見てきたように、月収20万円でもコロンビア社会では裕福になる。
そういう人生の選択も良いかもしれない。

お金持ちであることがバレたら、被害も増えるかもしれないし、家もしっかりと防犯の行き届いた住まいにしないといけないだろう。


選択肢が増えれば、それだけ想像は膨らみ、面白いかもしれない。


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Chaito

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