第4弾:青年海外協力隊に合格した応募書類(ボランティア事業編)を公開します! 【書類審査・試験】

ここまで2つの記事で、青年海外協力隊になるまでに突破しなくてはならない試験と面接を紹介してきました。

第2弾:青年海外協力隊になるためには2つの関門を突破しなくてはならない 試験&面接&服装

第3弾:技術面接は応募職種によって内容が違うので、不安なら現役隊員に相談したほうが良い 【青年海外協力隊 試験&面接】

 

第2弾の記事でも少しふれたように、ぼくが青年海外協力隊に応募した際に提出した文章を紹介します。

手元にその写真データがありますが、もろもろ情報が漏れるのが嫌なので、打ち込むことにします。

提出書類は、両面で3枚

1:履歴書
表面;生年月日、家族構成、応募職種、希望要請
裏面;資格、職種に関する実務経験・経歴、職種に関するボランティア活動・海外研修

2:ボランティアに関する調書
これは、この記事で全文、誤字も含めてそのまま紹介します。

3:職種別の解答
これは、課題が与えられて、それに答えたものを提出する形式です。
これについては、次の記事に譲ります。
 

ボランティアに関する調書

この調書は、青年海外協力隊応募者全員に同じ質問がなされます。
ですから、包括的な質問になってますね。

文字数制限はなく、書くスペースに制限があります。

大きな設問が5つありました。
この調書に関しては、手書きで書かなくてはいけません。


それでは、どうぞ!!

1.ボランティア活動について

(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。

私は、大学生時代に途上国の現状について学び、その中でも作物栽培や土壌管理に特に興味を持ちました。大学院では、インドネシアを調査地として、農地におけるミミズなどの土壌動物の重要性について研究しています。今回私が応募した動機は、私が持っている知識や技術を活かして、途上国の人々の生活を少しでも良いものにしたいということはもちろんのこと、私自身が彼らの生活や技術から多くのことを学びたいと考えているためです。各地域で利用できる技術は大きく異なるため、途上国で学んだ技術を自分のためにも利用していきたいです。

(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。

ボランティア活動は、あくまでも主体者を補助する活動であると考えます。そのため、ボランティア活動を行う我々側からの技術や取り組みの押し付けではあってはならず、農村の人々が中心となり、地域全体が継続的に発展することができる環境(自主性)を作り上げることが最も重要であると思います。そのためには、彼らの生活スタイルや考え方を可能な限り理解し、それをもとに持続的かつ自主的な地域発展に結びつけることを目的とします。

 

2.選択した職種について

(1)この職種を選択した理由

途上国における食料としての野菜は、貴重な栄養源として、また換金作物の面からも重要です。そのため、農村における食料自給率の向上や換金作物としての増収を図ることがこの職種の重要性であると考えています。そのためには、計画的な栽培管理を行うなど、安定的な作物生産を支援することはもちろんのことですが、農村における持続的な野菜栽培には、地域にある資源の有効利用が必要不可欠であると考えています。私は、ミミズ堆肥の研究を行ってきましたので、ローコストかつ手間がかからない方法で有機肥料を作製し、農家の出費を減らしながら野菜栽培の指導ができると思います。

(2)この職種に対するご自身の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に挙げ記述してください。その際、ご自身の選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れてください。

日本大学に在学していた4年間で、農村開発の重要性とその取り組みの困難性について学びました。物事を1つの視点のみで捉え取り組むのではなく、多角的な視点を持ちながらも、農民主体で地域の発展を促すことが重要であることを学びました。それと同時に、野菜栽培や積み上げ式堆肥の作成方法などの実践を通して、もみがらくん炭の作成やミミズ堆肥の作成など、途上国の農村内で自立した資源循環が可能となるような技術のアイディアを得ました。
その中でもミミズ堆肥は、元肥や追肥としての利用ができるのみではなく、液肥や殺虫剤、育苗土としても利用することができる非常に重要で優秀な有機肥料であるため、私は強い関心を持ち、途上国の農村のみならず、日本社会にも適応可能な技術であると考えました。ミミズ堆肥は、生ごみや落ち葉などの有機物をミミズに摂食させるだけで、植物が利用可能な養分を多く含む有機肥料となります。そのため、市場にアクセスすることが難しい農家や肥料代を削減したい農家にとってミミズ堆肥は有効な技術となります。私は、ミミズ堆肥の研究と実践を3年間以上行ってきたため、この技術を派遣地でも普及・改善していく計画です。
また、横浜国立大学大学院の2年間では、熱帯地域であるインドネシアの農地利用についての研究を行っています。熱帯地域はその気候的特性から、農地の利用方法を誤ると、急速に土壌劣化が進行してしまいます。そのため、アメリカや南米で広く普及している保全農法を、派遣地でも推奨していく計画です。保全農法とは1)土壌を最小限の撹乱に抑える、2)土壌を有機物で常に覆う、3)輪作を行う という3つの原則からなる農法です。この農法は、作業労力がかからず、土壌侵食を抑制することができるため、農機具が少ない農村や傾斜地のある地域に適しています。私は、野菜の管理のみではなく、ミミズ堆肥や保全農法も指導する計画です。

 

(3)この職種に携わる際に想定されるご自身の弱点を記述してください。

私は、派遣地での農家の自主性を重んじます。そのため、積極的に取り組む農家や地域には、多くのアイディアを教えたいと考えています。しかしながらその一方で、現状を改善することに消極的な農家にはあまり干渉しないかもしれません。しかし、新しい技術やアイディアを指導するためには、第一に自分自身が手本を示すことが重要であり、各農家や地域を連携させ、切磋琢磨させることで解決する計画です。

 

(4)自己PR(希望した職種に関係する経験以外で特筆すべき経験を記述してください。)

私は○○○○○○○○団体で、ASEANからの研修生受け入れ事業のボランティアをしていました。その際に、ASEANの研修生の学ぶ姿勢から多くのことを学びました。我々は、先進国の一員として、途上国の支援をしていますが、我々自身も彼らの生活や意欲などから多くのことを学ぶ必要があることを体感しました。新天地では、すべてが新しいことであり、それを吸収できる柔軟な思考が重要であり、それを楽しむことで自分自身の成長に繋がると考えています。

 

3.帰国ボランティアの体験談や報告書等で心に残るエピソードや、ご自身が実際の活動に取り入れたいと思うアイデアなどを記述してください。

ボランティアの仕事時間はきちんと技術指導や視察を行いますが、休日や休みの時間には可能な限り農村の人々とコミュニケーションを取って、親睦を深めたいと思います。スポーツ活動や地域のコミュニティに1村民として参加して、農村に溶け込みたいと考えています。個人の休日も彼らと共に行動することで良い関係を築けたOBの体験談をもとにそのように思いました。

 

4.実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。

最初の1,2か月間は農家の技術や考え方、何が問題で、何を優先的に解決したいのかなどを把握し、私が行いたい技術支援との適合性を確認すると共に、良好な関係を築き上げたいと思います。その後、試験圃場などを農家の人に確認してもらい、技術の指導を行います。支援内容は、野菜管理方法、農家の1年間の作物生産計画、ミミズ堆肥の利用、保全農法の普及などです。農村や地域の行事には積極的に参加し、休日はスポーツ活動を行うつもりです。

5.帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。

私は、日本でミミズ堆肥を利用した農家になるつもりです。ミミズ堆肥は、日本よりも南米やアメリカで広く利用されている方法です。そのため、派遣地で習得したアイディアや技術を日本に応用して利用していきたいと考えています。また、派遣地がスペイン語圏であれば、英語と合わせて公用語を2ヵ国語扱うことができるようになるため、国際連合のFAOへの参加も想定しています。技術指導のみではなく、派遣地の生活や考え方、言語など多くのことを吸収し、自分自身の成長に活かそうと思います。

 

 

おわりに

あらためて目を通してみると、、、、、、、

言葉遣いが美しくない!!言葉遣いに一貫性がないのが気になりますね。
特に語尾。「~を計画しています」とか

 

ぼくの性格上、何かで草案を練っているはずなのだけど、それでこの文章というのは切ない。。
23歳のころの自分の日本語スキルは大変なレベルでしたね。。

そういう風にいま感じることができているということは、それだけこの3年間ほどで自分の日本語スキルも向上しているということ。
そういうように、ポジティブに捉えることにします。

 

これらの文章を目に通してもらえるとわかると思いますが、ぼくは何かにつけて自分の主張したい方向につなげていましたね。
あと、「ミミズ堆肥」についての記述が多いのが気になりますが、それはぼくが第1希望で狙っていたコロンビアの要請内容がミミズ堆肥技術を希望していたからで、それをピンポイントで狙ったためです。

今回、結果的に合格につながった応募書類の一部を公開しました。
参考程度に利用してください。
「こういう感じで書いてもいいのね~」くらいで。

くれぐれもコピペしないようにお願いします。
大した文章でもないので、それに値しないと思います。

 

 

ちなみに、提出書類中の誤字(特に句読点の位置)は白の修正液で訂正していました。
綺麗な文字で書くように心がけることはもちろんですが、あまり過敏になりすぎる必要はない気がします。
保証はしないので、自己責任でお願いします。

 

次の記事で、応募職種:野菜栽培に関する提出書類を紹介します!


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Chaito

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