このブログを書いている人はこんな人

こんにちは
ぼくはミミズが好きな人です。
青年海外協力隊として、2018年夏まで、南米コロンビアで野菜栽培隊員として活動していました。
27回、今の人生では歳を重ねております。

このブログおよびこの自己紹介を見に来ていただきありがとうございます。

修士を修了した24歳から、協力隊に参加しました。
帰国後の今は、福島県で働いております。
群馬県出身なのですが、福島県と群馬県が接していることを、福島に来てから知りました。
今は福島県民です!

青年海外協力隊としてのコロンビアでの活動

野菜栽培という職種で、コーヒーしか作っていなかったコロンビアの山間部の農家さんたちに対して、現地NGO配属先の同僚と共に「家庭菜園」や「自家消費作物の生産」を支援していました。
 JICA広報サイト →JICA公式サイトに記事を掲載してもらいました。【コロンビア、野菜栽培隊員】

また、メインの活動は、ミミズコンポストを普及して、家庭生ゴミや家畜ふんの有機肥料化をしていました。

略歴

群馬県高崎市出身
現在:福島県民

日本大学生物資源科学部 国際地域開発学科 主席卒業
横浜国立大学大学院 環境情報学府 修士課程修了(環境学)
青年海外協力隊 2016年度1次隊 野菜栽培隊員 コロンビア共和国
所属:日本土壌生態学会、日本土壌肥料学会、日本生態学会、ミミズ研究談話会
・修士時代に、日本土壌肥料学会 物質循環部門でポスター賞をもらいました。

未婚、子どもなし
日本での社会人経験なかった 
専門:持続的な土壌管理、ミミズコンポスト、土壌生態学、堆肥
好きな食べ物:お蕎麦、トマトジュース、千切りキャベツ
将来:パーマカルチャーに近いスタイルで、貸し農園、子ども食堂、ミミズコンポストによる地域の有機ゴミリサイクル、コロンビアやインドネシアとのフェアトレード、国際協力(コロンビアの農家などを日本へ招致して”日本で”感じ学んでもらう)などを複合的に実現出来たら幸せ。
事業や産業を起こさない限りは、地元が活性化することはない。
だから、作物生産以外にも、それを提供する小レストランやこじんまりと落ち着いた雰囲気でのヨガ教室など、基本的にゆっくりと落ち着いた世界のなかで、ぼくは生きていきたいし、それを提供する包括的な事業ができればと思う。
このビジョンを実現するためには農地が必要になるので、自分の行動が制限されるようになる。
そのため、いろいろと経験しながら、慎重にビジョンを練り、いつかは社会や国際協力で貢献出来たらと考えている。

*これらを扱う生涯ブログである。

 

コロンビアもコロンビア人のことが好きです。

 

ミミズとの馴れ初め、農業⇒生態学への誘い


群馬県出身で、大学は湘南で湘南ボーイ、大学院でシティボーイになりました。
でも実際のところ、大学・大学院では勉強と研究に熱中していたので、ほとんど遊んでいません。
遊ぼうとも思いませんでしたが。。笑

農業で国際協力をしたいと、大学の門を叩き、そこでぼくが運命的に出会ったのが「ミミズ」でした。
それ以来、大学ではミミズを利用した生ごみの有機肥料化に関する研究を行いました。
この技術は、ミミズコンポストと呼ばれ、欧米、インド、オーストラリア、キューバ、中南米諸国ではとても有名かつ有用なローテクノロジーなのですが、日本では残念ながら認知度は低く、『ミミズ!?何ソレ、キモチワルイ』という印象を持っている方が多いかと思います。しかし、見た目を好きになれるかどうかは別として、ミミズはとても働き者で、地球や生態系の物質循環を支えています。英語では「Earthworm(地球の虫)」、スペイン語では「Lombriz de tierra(地球のイモムシ)」と呼ばれ、地球という名の冠をかぶっているとても良い生物です。

すっかり、お金のかからないミミズコンポストならびに、そのミミズの働きっぷりに魅了されたぼくは、土壌生態学について学びたく、大学院に行きました。
そこでは、インドネシアのフィールドをメインに、ミミズの力を農業に利用できる栽培管理について研究に取り組みました。ミミズの力を利用するということは、すなわち生態学的な力(機能)を利用するということです。生態学的な機能と聞くと、何か小難しい印象を受けますが、「植物や土壌生物が本来持っている”自然の力”を、農業にも利用しよう」ということです。今の農業は、全く”自然”ではなく、とても奇妙な人工的な世界なのです。農地の土壌は、確実に死んでいるのです。

そこで我々の研究グループは、植物根や生物多様性などの生態学研究を網羅しながら、これまで積み重ねられてきた自然科学の生態学研究を、食物生産のために農業に応用するという取り組みをしていました。この研究が、常識を覆す世界を僕に教えてくれたので、非常におもしろかったのです!!

 

私の専門は、”生態学的な視点”からの持続的な土壌管理

みなさんはご存知ですか?
最新科学によって、「農地を耕す」ということは悪習であると認められているのです。

当たり前のように鍬でフカフカになるまで耕したり、トラクターで毎回耕したりしていますが、それが多くの確かな論文によって「土壌劣化を促進させている」と結論付けられているのです。
そのため、国連のFAOも、農地を耕さない管理方法への移行を世界中で進めています。
この技術は、不耕起栽培もしくは省耕起と呼ばれています。

また、今現在最も素晴らしい農地管理は、保全農業と呼ばれ、この管理への移行が勧めらています。
残念ながら、日本ではなかなか普及が進んでいませんが、ぼくは、有限である土壌を守ることのできるこの保全農業を、傾斜地で栽培しているコロンビアの農家さんにモデル菜園を通じて普及を図っていました。
【簡単に】
保全農業とは、以下の3つのコンセプトからなる科学的かつ最新で最良の管理です。
 1)農地を耕さない(不耕起栽培)
 2)土壌を常に有機物で被覆する(有機物マルチ)
 3)輪作を行う
一見難しいことはないのですが、多くの方が「農地を耕さないで、どうやって作物を育ってるって言うんだい」と思うことでしょう。
でも、実際のところ、アメリカでは全農地の50%近くを耕していません(一部を耕す省耕起を採用しているケースも)。
世界中でも20%くらいの農地はすでに、この不耕起栽培(もしくは省耕起栽培)へと移行しています。

この保全農業を行うことで、ゆっくりと土壌は自然のプロセスによって良くなり、慣行農業と同等の収量を得ることができているのです。
その自然プロセスのなかで重要なのが、ミミズなどの土壌生物やそこに生える植物なのです。
これを、『土壌ー植物系の相互作用』と生態学分野では言います。

【奇跡のリンゴ】で有名な青森県の木村さん、たしかに彼の農地で起こっていることは、これまでの農学の理論では説明が難しいのです。なぜなら、これまでの農学は、化学性と物理性の研究によって発展してきて、生物性を無視してきたからです。
しかし、木村さんの農地では、農学では説明ができない事象が実際に起きているのです。
『実際に起きている』ということは、必ず科学的に説明できるということです。
ですから我々は、そこに対して生態学的な視点(生物の多様性機能や土壌ー植物の相互作用)で、アプローチをしていました。

奇跡のリンゴは、「奇跡」ではないのです。
なぜなら、その事象が起きるメカニズムが必ずあるからです。それが、自然栽培などにもつながっていくのです。*ただし、収量を得るためには肥料は必要。

 

コロンビアでぼくが教えていること、彼らからぼくが教わっていること

これらのことから、ぼくはコロンビアで野菜栽培隊員として働いている以上、思い込みや一般図書の知識で現地のひとに教えるのではなく、科学的に根拠のある技術を教えていました。
コロンビアでの活動は、1)ミミズコンポストを利用した生ごみの有機肥料化と2)モデル菜園を通じた保全農業の普及、3)持続的な土壌管理に基づいた働きやすい家庭菜園づくり の主に3つです。

僕自身が技術的なことを教えるよりも、はるかに多くのことをコロンビア人から教わっています。かれらの『幸せな生き方』というものは素晴らしいです。
記事:幸せがあふれたこの国で、われわれ日本人が学ぶべきこと

 

このようなことを、このブログでは紹介しています。
週5回以上更新するように心がけていますので、のぞきに来てくださいな


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