第7弾:青年海外協力隊の選考試験は、定員割れでも不合格はよくあること

第7弾:青年海外協力隊の選考試験は、定員割れでも不合格はよくあること

こんにちは

第6弾:青年海外協力隊に応募するタイミングは、応募したい要請があったときがベスト!!
の記事の終わりですこしばかり触れましたが、協力隊に応募しても応募者全員サービスはありません。

受かるひとは受かる。
受からないひとは受からない。

試験ってそういうものですよね。

この第7弾では、「定員割れしていても、全員が採用されるわけではない」という話をしていこうと思います。

ぼくは受験者側の立場しか知りません。応募者を試験する立場には立ったことがありません。そのため、この記事は受験者側の視点に、経験者としての推測を付け加えて書きます。

 

試験の全体像:定員割れが起きていても、落とされます


私立の大学が定員割れを起こしていると、問答無用で全員合格だったりします。

試験は受けるだけ受けるけど、よっぽどのことでない限り、合格することが決まっている。
そういうパターンです。

こういう意思で、青年海外協力隊の事業をとらえるのはナンセンスです。

1要請に対して、1人の隊員が派遣される青年海外協力隊ですが、
要請数に対して応募者数が足りていない、つまり、定員割れを起こしていることが多くあります。
むしろ職種によっては、毎回定員割れを起こしてます!

リンク⇒公式サイトJICAボランティアおしらせ:募集情報
このサイトに飛んで、そこから『合否発表』をクリックすれば、職種別の選考状況の結果を見ることができます。

*実例をたくさんあげると、理解しにくくなると思うので、いくつかのデータを引用するだけにします。
*2017年度秋募集をデータに選んだ理由は、1次選考も2次選考も終えているから、紹介しやすい。


ジュニアボランティア(20~39歳)2017年度の秋募集の選考結果を見てみましょう。

要請数 1299件

応募者数 1235人

1次選考合格者数 947人

2次選考合格者数 514人

http://newsreader.jica.go.jp/news/02_2017_AU_JV_Toukei_180216.pdf

全体で見てみると、若干定員割れを起こしてます。
要請数に対して、応募者数が足りてませんからね。

そして、応募者数が1235人と足りていないのにもかかわらず、1次選考の合格者が947人。

つまり、1235-947=288
288人の応募者が、今回の募集では1次選考で不合格となったわけです。

この1次選考というのは、ぼくが第2弾:青年海外協力隊になるためには2つの関門を突破しなくてはならない 試験&面接&服装で紹介した第1関門の書類審査&メディカルチェックのこと。
つまり、288人の応募者は面接に進むことが叶わなかったということです。

「応募者数が少ないなら、全員2次選考の面接まで突破させて、そこで判断すればいいのに」と思うかもしれませんが、JICAはそうには考えていないということが、この選考結果から確認できます。

 

そして、2次選考の合格者、つまり最終的に青年海外協力隊になることができる最終合格者は514人。
応募者1235人に対して、最終合格者514人ですから、42%の合格率です。
結構落ちてますし、結構落としてますね!
10人受けて、4人が喜び、6人が悲しむ。
そういう割合になってます。

 

と、このデータだけを見ると素人目線では、純粋にこの数値で考えてしまいます。

【内情を考慮することで見えてくるもの】
JICA公式サイトに掲載されている応募可能な要請というのは、半年でポンポン出てくるわけではありません。

春秋の募集の間に、すべての要請に対して隊員を派遣しなくてはいけないわけではないのです。
ですから、要請数と最終合格者数を極力一致させる 必要はないのです。

①100件要請があるからといって、100人の最終合格者を出す必要はない。
②100件要請があったら、基準を満たしている60人を合格させ、残りの40件の要請は次の年2回の募集に先送りにする。
③次の募集までの半年間に途上国から上がってきた40件の新しい要請と、前回残った40件の募集を足した80件を公式サイトに掲載し、そこでまた新たに応募を募る。

この繰り返しのメカニズムになっております。

 

そもそも基準に達していない応募者を、情で合格させる気はないわけです。
公金ですしね。

 

 

 

というわけで、紹介しておいて失礼ですが、この全員の合計数を見ても、しかたないのも事実です。

野菜栽培や土壌肥料などの農業系を専門とするぼくが、感染症・エイズ対策や栄養士、柔道といった専門外の職種に応募することはないからです。

というわけで、もう少し青年海外協力隊に応募しようと考えているひとの視線に立って見てみましょう!!

 

希望職種が定員割れを起こしていても、落とされます


それでは、各職種別にみていきましょう。

今回は、実態を理解してもらいやすいように、選考結果に特色のある3つの職種を紹介します。

まず、「野菜栽培」
これは、ぼくが派遣されていた職種だから、紹介しておきます。

つぎに、「コミュニティ開発」
この職種は協力隊のなかでも、一大勢力ですね。
「小学校教育」という職種に並んで、最も要請数・協力隊員数が多い職種になります。
昔は、村落開発普及員という職種名だったのですが、いつからかコミュニティ開発というネーミングに変わっていました。時代の流れですかね。カタカナのほうがかっこよかったり、カタカナを使うことで中身をぼやかす作用があると個人的には思います。

最後に、「デザイン」
かなりレアな職種な気がします。
選考状況を紹介するのに都合がいいので、選びました。

 

それでは視てみましょう

 

タイプA 野菜栽培:激しく落とされることはないけど、落とされる

*念のため繰り返しますが、ぼくの推測で紹介しています。

ぼくが派遣された野菜栽培の2017年秋募集はこのような結果でした。

要請数  38件
応募者数 21人
1次選考合格者数 19人
2次選考合格者数 14人

http://newsreader.jica.go.jp/news/02_2017_AU_JV_Toukei_180216.pdf

結構受かってますね。

2次選考に合格すると、協力隊の候補生になることができるので、14人が野菜栽培隊員候補生になったわけです。

最終合格者14人 ÷ 応募者21人=0.66666
67%の合格率です。

3人に2人が合格するわけです。
数値上は、ね。

 

協力隊の選考の場合、1次選考と2次選考でJICAの基準を超えているひとは、必ず合格できると思います。
協力隊に相応しい技術、知識、人間性、健康を擁していると判断されれば、第1希望の要請に就けるかどうかは不明ですが、合格にされます。

というのも、「希望の要請ではない要請で派遣される」という事態が起きているからです。
とある1つの要請(特に、第1希望の要請)には相応しくなくても、同じ職種のほかの要請に派遣するには十分であると見なされることが多いからです。

 

ですので、青年海外協力隊に相応しい応募者は、合格や登録(合格水準に達しているので、次の募集で派遣されたりする)扱いでキープされることになります。

 

特に、野菜栽培のように、応募者数が多くない職種の場合、ほとんどがそのように基準を超えていればキープされていると思います。
一方で次に紹介する「コミュニティ開発」のように、応募者数が圧倒的に多ければ、それは非常に厳密な選考が行われることでしょう。

 

タイプB コミュニティ開発:人気の職種は応募者が多いので、必然的にかなり落とされる

2017年秋募集の結果

要請数   82件
応募者数 195人
1次選考合格者数 129人
2次選考合格者数  63人

http://newsreader.jica.go.jp/news/02_2017_AU_JV_Toukei_180216.pdf

野菜栽培の数字を見た後に、この数字を見ると「わぉ~」って感じですよね!!

多いです。いろいろと。

特筆すべきは応募者数、195人!!
いっぱいいるなぁ

最終合格者63人 ÷ 応募者数195人 =0.323
合格率32%です。

3人に1人の合格割合です。
結構落とされますね。

それに面白いのは、要請数82件に対して、応募者が195人もいるということ。
この段階で、倍率2.37倍です!!

野菜栽培は、0.55倍です。
(要請数38件に対して、応募者21人)

 

このように、職種によって選考状況はとても違ってきます。

 

 

コミュニティ開発や青少年活動、環境教育に応募する隊員は、その辺の状況を理解して応募していると思います。
というのも、これらの職種は、ほかの職種と比べ、明確な専門性がありません。
明確な専門性が必要ではないということは、言い換えれば、誰でも応募することができる窓口の広い職種ということになります。
ぼくが大学生のころも、協力隊の選考官を務めていた先生から何度も聞かされました、

ですから、もし倍率が高いこれらの職種に対して強いこだわりを持っていないのであれば、ほかに応募できる専門職種で応募したほうが青年海外協力隊になれる可能性は上がると思います。

野菜栽培という職種が専門レベルの基準を超えていれば合格できるのに対して、コミュニティ開発の場合は合格基準を超えたうえで、さらに他の応募者(ライバル)と競り合わなくてはいけません。

 

タイプC デザイン:応募者が少なくても、「合格者0」はよくある

それでは最後に、応募者数が少ない職種を見てみましょう。
ここでは、デザインという職種を紹介します。

2017年秋募集の結果

要請数   10件
応募者数   3人
1次選考合格者数 3人
2次選考合格者数 0人

http://newsreader.jica.go.jp/news/02_2017_AU_JV_Toukei_180216.pdf

合格させぃ!!!』 と思ってしまいますよね!

なかなかシビアです。
この募集では、1人として最終合格者を出さなかったということです。

自分が知らないことに口を出すのは好きではないのですが、「職種:デザイン」の合格基準が高いのか、要請内容のレベルが高いのか。。。

合格者数が0ということは、応募者同士で1つの要請の椅子取りゲームをしたわけではないでしょうから、専門が違った可能性もありますね。
こればかりは、ぼくは全く分からない世界のわからない専門のことなので、この辺にしておきます。

 

応募する際は、JICAの枠組みに沿って、きちんと職種を吟味しましょう

というわけで、ここまで3つの職種を見てきました。
応募職種によって、選考状況は大きく違っていましたね。

 

この記事を読んでくれている時点で、青年海外協力隊に興味があることは確実ですから、そういう応募者視点でまとめます。

この職種別選考状況の結果から見て取れるのは、
職種によって要請数も、応募者数も、各選考の合格者数も大きく異なるということ。

 

第6弾:青年海外協力隊に応募するタイミングは、応募したい要請があったときがベスト!!では、魅力的な要請に応募することが大切だと言いました。また、「なにが魅力的なのかは人それぞれだ」とも言いました。

というわけで自分の応募動機に反さない程度の枠のなかで、合格率を高めるために戦略的な選択をすることをおすすめします。

 

たとえば、ぼくはミミズコンポストの活動があれば、野菜栽培だろうと、土壌肥料だろうと、コミュニティ開発だろうと、環境教育だろうと、どの職種でも気にしていませんでした。
コミュニティ開発は昔の村落開発ですから、農村開発を学んでいたぼくは問題なく応募することができますし、環境教育は環境学を専攻して、環境学の修士を持っているぼくはその専門性からも活動することができます。

それが結果的に野菜栽培だっただけです。
と言っても、どの職種のどの要請で派遣されても、ミミズコンポストの活動を行う心づもりだったんですけどね。笑

 


きっと、ひとつの職種にしか応募できないというひとは少ないのではないでしょうか。

少なくとも、コミュニティ開発と青少年活動は、際立った専門性がなくとも応募することはできます。

いくつか応募できる職種があるのであれば、それらの要請内容はもちろん、応募者数やそれに対する合格数も把握しておいたほうが良いですね。
それだけで、グッと合格できる可能性は高まると思います。

 

これも記事にしていくつもりですが、活動期間中は「職種」に固執する必要はありません。
職種という枠組みは、あくまでもJICAの青年海外協力隊事業のなかで使われている枠組みに過ぎません。
だから、任地でのあいさつで、わざわざ「野菜栽培ボランティアのじゅんぺいです」などという自己紹介をする必要もないわけです。
ぼくは最初から、野菜栽培隊員でしたが、自己紹介では「専門は持続的な土壌管理とミミズコンポストです」とだけ挨拶していました。
もちろん、任地の配属先から野菜栽培に関する相談をされれば、それに応えていましたが、基本的に自分の土俵(専門)で働いていました。

 

 

派遣されれば、職種に固執する必要はありません。
ですが、派遣されるためには、まずJICA青年海外協力隊の選考を突破する必要があります。
その際は、ぜひ戦略的に応募職種を選んでみてください!!

 

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Chaito

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