【イクメン】自分の子どもを、親が育てるのは当たり前ではないのか??
イクメン
一度世を席巻した言葉だ。
この言葉は、育児に協力的なお父さんを称える際に使われる。
「イクメン男子」とか。
そもそも、メンは男って意味なのだから、イクメン男子って表現は二重の意味だと、心が狭いぼくは思ってしまう。
さらに言えば、お父さんにもなって「男子」という表現を使うのも個人的に好きではない。
20歳以上の女子会とか。
成人を超えたら女性だと思うのだが、どうやら女性は何十歳になっても「女子」が好きなようだ。
【好】という漢字が女子で形成されているのは、偶然なのだろう。
育児をすると、男は褒められる!!
でも、いやちょっと待って。
自分の子どもを育てているだけじゃないの??
自分の子どもを育てているだけなのに、「イクメン」って褒められるのって変じゃない?
それだけ、日本の男性は育児に参加してこなかったのだろうか。
「育児」と一言で表しても、子どもに対してはたくさんの関わり方があると思う。
それこそ、ドラマでよくやってる、お父さんが「おれは家族のためにお金を稼いできているんだよ!!誰のおかげで飯を食えていると思っているんだ!!!ドン」という怒号。そして、夫婦間の亀裂。
よくある印象操作のひとつ。
印象操作というか、ドラマの脚本家が「古風な考えを持っているお父さん」を表現するために使う手法のひとつだろう。
そういう風に頑固でわからずやの親父をステレオタイプ的に演じさせることで、そのシーンだけでその男性がどういう考え方を持っていて、どういう性格なのかを瞬時に明確にできる。
元気のいいいたずらっ子タイプの転校生は大阪弁を話す。くらいのステレオタイプ具合だ。
そうにステレオタイプの情報に沿って、演じさせることで短時間でその人の人間性を表現することができる。
だから、映画で粋がっているやつは最初に殺されるし、土佐弁を話す人は芯がしっかりしていて野望を抱えている印象を受ける。そういうイメージに沿って、そういう役が与えられるわけだ。
では、この「イクメン」というフレーズはどういう意味が含まれているのだろうか?
育児を手伝わない男性はモテないよ。という女性からのメッセージだろう。
そもそも、男側から率先して「イクメン」という言葉を創ることはない。
こういう類の言葉は、女性が男をタイプ別に区別して、持ち上げたい、もしくは下げたいときにつくられる。
今回のケースで言えば、「イクメン」は育児を全くしない男性と比較・差別化するという意図性をもって創られている。
一時期流行った、草食系男子、肉食系男子、ロールキャベツ男子とかもそうだ。
男はだれかれ構わず女性にアタックするわけでもないのに、自分がアタックされないとわかると「草食系男子」と揶揄して男側のせいにする。
「最近は、なよなよした”草食系男子”が多くなってきたことが悪い」という直線的な道筋を引く。
世に出回っている「恋愛情報」のほとんどすべては、女性側から発信されているので、必然的に日本の恋愛は女性が手綱を握っていて、女性が主導になる。
だからか、女性側が男性を煽るパターン、結構多い。
「男が追わなくてはいけない」と思っているひとも多い。
これは文化と言ってもいいだろう。
とてもおもしろいことだ。
男も恋愛について考えていないわけではないが、女性視点からの恋愛学が日本人の恋愛において確固たる地位を確立しているので、男側からの視点で恋愛が語られることはない。
それに慣れた男性は、「男性が女性を追うもの」というイメージに苦しみ、そして「女性は男性に追われるもの」という恋愛構造が生まれる。
その上下関係は、あきらかに『女性のほうが、恋愛においては男性よりも上の立場なので尊重されるべき』という潜在的な意識を焼き付けている。
テレビやインターネットでもそうだが、往々にしてよく目につき、よく耳にするのは、女性が「こんな男は嫌だ!ありえない」と言う構図だ。発信される情報量が違いすぎる。
「男性は女性にモテたいなら、こうするべき!」
「女性は男性のこういうところを注目しています!」
恋愛で、男性を煽る際は、女性をつかう。
一方、女性は自分のことを高める。
男性が女性に合わせ、女性は我が道を行く。
恋愛において、この関係性は実にわかりやすい。
そのような場面を見かけるたびに、「恋愛って2人でするものなんだけどなぁ」と思う。
日本人古来の奥ゆかしさ。
それはなにも女性だけでなく、男性も持っていたものだろう。
しかし、その奥ゆかしさをもとに発展してきた現代の恋愛では、偽りの奥ゆかしさのなかに鋭い凶暴性が潜んでいるような気がしてやまないのである。
われわれ男性は、もっと育児や家事をして女性の負担を軽くしてあげなくてはいけない
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