悟空はチチに頭が上がらない：ひとにはそれぞれ様々な側面がある
ドラゴンボールの悟空は、幾度となく地球を、人類を救っている。
彼は、日本よりも、海外でより評価されている。
ドラゴンボールは、海外でえげつないほど人気だ！
悟空は破壊神や全王様には敵わないものの、地球には敵がいないほどとてつもなく強い。
けれど、家に帰れば、チチには頭が上がらない。
ヒーローにも、頭が上がらない相手がいる
昔、上の記事を書いたことがある。
身近な人を幸せにすることと、友人や知人などを幸せにすることはタイプが別であるという内容だ。
ぼくは、反安倍首相でなければ、熱狂的な親安倍首相でもない。
最近頻繁に、安倍首相が奥さんをフォローできていないことがニュースになったりしている。
そのたびに、このエピソードを思い出す。
そして、ドラゴンボールでもそうだなぁと思う。
（悟空＝安倍首相という意味ではなく、救世主やリーダーにもいろいろな側面があるということ）
悟空は、セルと戦ったり、魔人ブーと戦ったり、フリーザと戦ったりして、
ぼくらのヒーローになった。
けれど、彼は家庭ではチチの尻に敷かれる。
ルフィは、ナミら仲間に頭を叩かれる。
すべてを知っているかのように勘違いしてしまいやすくなった？
ぼくらはそのように悟空のさまざまな面を、全面的に知ることができる。
マンガやアニメだからね！
裏表がなく、起きている事象をすべてをまるで神や背後霊になったかのように、知ることができる。
エヴァンゲリオンの碇シンジの内面的な葛藤や、彼を取り巻く不条理をわたしたちが理解できるのは、そのように他人なのにきちんと起こっているすべてのことを紹介してくれるからだ。
そのような「客観的かつ網羅的な視点」に慣れてきたからだろうか、
最近、自分事としてすごく疑問に思ったり、違和感を覚えることがある。
それは、
アニメや漫画、ドラマや映画、小説などの浸透によって、
「人物のすべてを知ることができている」と思い込んでいるのではないかということだ。
たとえば、悟空の例で言えば、家庭でチチに敵わないような描写がなければ、悟空のイメージも違うだろう。
（親しみやすいキャラ付けではある）
碇シンジの内面的な葛藤を見せる描写がなければ、彼のさまざまな側面を知ることは叶わない。
綾波レイの感情やミステリーさが残るのは、わたしたちのリアルのように一部の断片的な部分しか知りえないからだ。
だから、安倍首相の夫人に関するニュース（ほぼ憶測で話が進んでいるが）や家庭内の想像が記事になっているのを見て、そのコメント読んだりすると、
「よく想像（憶測的なニュース）に想像を重ねられるなぁ」と感じる。
そういうニュースの楽しみ方もあるのかもしれないが、
憶測だけで物事語ることがジャーナリズムではないと思うし、
言い返してこない者に対して一方的に別の悪口を添えて、さらにネガティブな憶測の上塗りをしているのは、
なんか変な感じがする。
ぼくはそういう憶測的な裏話への関心が薄いので、なにが真実なのかはわからない。
でも、メディアが創り上げている「イメージ像」をそのまま純粋に信じるのには、強い抵抗感がある。
一面は全面ではないが、全面にはいくつの面があるのだろうか？
ぼくらは、ひとの一側面を見て、そのひとを判断しがちだ。
それが合っていることもあれば、間違っていることもあるだろう。
けれど、自分のただの一側面（１シチュエーション）だけで、他人からなにか判断されたら嫌なように、
他人をそのように判断すべきではないことも、同時に理解する必要がある。
考えたからといって、そのような思考回路が開通するわけではないが….
ぼくは、サスペンスが好きだった。
小さいころもよく午後３時からのサスペンスを見ていた。
コナンも好きだった。
ぼくらが見る探偵や事件簿の話は、犯人のいろいろな側面も見ることができる。
過去も、知る由もない現在も。
作られたものだからね！
でも、つい最近の「あなたの番です」のように、
普通わたしたち常人はすべての事象を面的にとらえることしかできない。
その裏で起きていることを正しく見る・知ることはできっこない。
想像し、必要に応じて推測するしかないわけだ。
それこそがリアルである。
だから、このブログを読んで、ぼくに対して真面目な印象を抱いているかもしれないあなたが、
『家ではぼくは普段、スマホの変なパズルゲームをいじってばっか』なことを知ったら、
「本当はそういうひとなんだ」と思うのかもしれない。
けれど、それさえもぼくの側面のごくごく一面なのだ。
だって、あなたがあなたの近しい人でさえのすべての側面を知ることができていないのに、関係の薄い他人のことを知ることなどできるはずないのだから。
ぼくは、千手観音ほどではないが、いくつの側面で構成されているのだろうか？？
あなたは、いくつの側面を持っていますか？
新世紀エヴァンゲリオンの劇場版、「序」、「破」、「Q」がユーチューブで公式無料公開されている。
頭は使うし、ちょっと鬱展開だけど、
ネットが普及したいま、いろいろなコンテンツを楽しめるから飽きないね。
マリがすきです。
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