一度だけ、コロンビア少女に本1冊をだまされた:損失より大きな経験
勉強熱心なひとには、できるだけ協力したかった。
コロンビアでは、本1冊が高い
読書はとてもいい。
多くの知識を得ることができるし、
読書を通じて「適切な知識」を得るために、たくさんの情報を取捨選択することで、情報を読み解く力を鍛えることができる。
コロンビアでは、1冊の本が高い。
たとえば、小説は1冊50,000ペソする。
日本にして、1700円ほどだ。
この値段だけ見ると高く感じないかもしれないが、コロンビアの半分は月収3万円以下と考えると、相対的に高い。
ぼくらにとっての1700円と
コロンビア人にとっての1700円は価値が違うのだ。
たとえば、日本人の給料を月収20万円にしたとして、日本の感覚にすると、
本1冊11,500円である。
1万円の本を買おうと思うだろうか。。。
コロンビア少女が、「1冊の本が欲しい」と言ってきた
高校3年生の女の子が、1冊の本を買いたがっていた。
その子は、話をするに賢明な子だった。
ぼくは、その子に1冊の本を買って、送ってあげた。
その子とは今でもやりとりがあるが、代金は返ってきていない。
無論、「返ってくるだろう」と多くを期待していなかったので、特にダメージはなかったし、いまもない。
それ以外に、物を宅配便で送るという初めての経験も積めたし、ぼくはコロンビアでも本屋さんを見て回るのが好きだったので、とても楽しかった。
1冊1700円。
ぼくにとっては1700円の損失であっても、彼女にとっては1万千円分の得。
お金の価値が変わるなら、それもまたよいのかもしれない
*結構みんなお金にしっかりしている
ぼくは、お金をどんぶり勘定するタイプ。
家計簿を細かくつけているけど、大雑把に知りたいだけ。
コロンビアでは友人間や同僚間でお金の貸し借りがあった。
僕の場合は
職場の給料振り込み日が遅れて、お金が足りない。
姪っ子や甥っ子に、自転車をプレゼントしたいけど、給料は前借りできない。
そういうとき、ぼくは信頼の元、お金を貸した。
彼らは必ず返してきた。
信頼できる人はいる。
信頼できると思っていたのに、逃げる人もいるかもしれない。
ぼくは、「おかね、ちょうだい!」と面と向かってお願いされたのは、ぼくが出会った全てのコロンビア人のうち1人だけだった。
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