【心の一部はコロンビアに】ベネズエラの混乱に関するニュースを見て、ひどく同情してしまい、気持ちが暗くなった
最近、ベネズエラに関するニュースをよく目にする。
それも、良くないニュースだ。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO41685520U9A220C1000000
ベネズエラとコロンビアは、隣国で国境が陸地で続いている。
コロンビア・ベネズエラ・エクアドルの国旗が、トリコロール（３色）で似ているのは、昔グランコロンビアという１国を形成していた（パナマもその一員だった）からだが、そういった歴史的背景もあって、コロンビアとベネズエラの関係はとても強い。
それに、僕が青年海外協力隊として派遣された都市は、サンタンデール県のブカラマンガ市という都市で、結構ベネズエラに近かった。
ブカラマンガーククタの距離は、２００ｋｍほどで車だと６時間くらいのようだ。
ぼくがコロンビアにいた２０１８年６月までの時点で、歩きでククタ→ブカラマンガにベネズエラ人がたくさん入ってきていた。
ちなみに、この２都市の間には、めちゃくちゃ寒い高原地帯があるのだが、そこを徒歩で超えてきているのだから、とても驚いた（お金がないから、バスなどは使わないそう）。
それに、大人だけでなく、家族総出だった。
実際にぼくは、そういう徒歩で峠を越えようとしている人たちを、車から頻繁に目撃した。
＊ＪＩＣＡ的にはククタのあたりは、もちろん進入不可だ！！→危険地域ということ
ククタにはすでに仕事がないから、みんなククタからコロンビアに入国して、そのあとコロンビアの各地に散るのだ。
目次 Índice
衝撃な動画を見た
コロンビアのニュースを見ていたら、戦車のようなものがククタの橋の上のバリケードに突進して、女のコが額から血を流していた。
聞き覚えのあるスペイン語、よく聞くイントネーションだった。
僕が住んでいたブカラマンガには、たくさんのベネズエラ人がいた。
それに、僕がホームステイしていた家に下宿していた子達はククタ出身だった。
「ベネズエラのひとは今仕事がないから、ケータイの盗難がククタでは増えていて、治安は悪くなってきたよ」と言っていた。
ベネズエラ人は、（不法的かもしれないが）３ヶ月ほどビザなしでコロンビアにいることができていた。
最近ではビザなしのベネズエラ人がコロンビアにたくさんいるから、警察も相手をしていられなくなって、見て見ぬふりをするケースも増えていたようだった。ベネズエラに強制帰国させる訳にはいかないし、そんなことをしてもキリがないからだ。
でも、書類を交わして、正式に会社員になるにはビザが必要なので、多くのベネズエラ人は正職員にはなれない。
それでも、コロンビア人も「兄弟」のベネズエラ人を無下にすることはなく、警備の仕事や店番、店前の掃除などの仕事を共有してあげているように、ぼくは感じた。
心が自分のことのように痛んだ
ぼくはコロンビアの友人や同僚とよく連絡を取り合っている。だから、時差の違いも未だ感じながら、コロンビアー日本の間で生きている。
信号機でガムを売っていた色黒のベネズエラ人とは、毎日出勤の際に体調を確認しあい、頻繁にガムを買うことで金銭的に支援していた。
よく食べに出かけた子は、ククタの郊外に住んでいると言っていたし、親友の家族はパンプローナというククターブカラマンガの真ん中あたりにある中規模の街に住んでいた。
だから、ククタ方面に行くことはできなかったが、とても馴染み深い。
だからこそ、この一連のニュースを見たとき、自然と気分が暗くなった。
友人と話していても、僕が住んでいた街まで大きな影響は来ていないらしい
コロンビアに２年住んでいた。
コロンビアのブカラマンガに、２年いた。
いま、この瞬間にブカラマンガにスリップしても、問題なく職場や友人の家、ホームステイ先にたどり着くことができる。
それに、彼らは間違いなく僕を歓迎して、受け入れてくれる。
だから、力になりたいと思う気持ちはとても強い。
だから、この一連のニュースを見て、心が痛んだし、また何もできない自分の小ささを知った。
正直言えば、いま僕にできることは何もない。
それはたとえ、コロンビアにいても同じことだ。
こういう大きな出来事に対して、できることなどないのだ。
それは以前、首を紐でくくられて、バイクで引きずられていたベネズエラの少年を目の前にしたときと変わらない。
配属先への寄付金もよっぽどのことが起きれば、１００万円くらいかまわないと思っている。
そのぐらいの心づもりで、そのぐらい身近なことの出来事として、今回の騒動を見守っている。
どうして、こういうことになってしまったのか。
別の記事で、自分なりに簡単にまとめて、みなさんに知ってもらえたら と思う
地球の裏側のニュースは、たくさん伝わってこない。
興味もない女性キャスターの顔だけが、長くニュースに画面に映る。
それに、やはりどうしても他人事である。
それもそうだ。
きっとこの記事を読んでくれていている貴方にとっても、そうだろう。
それが普通だ。
でも、ぼくにとってはそうではない。
なので、熱量のあるぼくが少しでもコロンビアーベネズエラの情勢を紹介できたらと思う。
そのくらいしか、いまの僕には彼らの役に立てるようなことはないだろうから。。。。
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