店と客の対応温度差は双方にとって精神的不衛生。仕組みを周知してほしい
素敵な場所に美味しそうな出店が出ている。
「帰りに買おう!」と思い、楽しんでから充実した気分で立ち寄る。
「こんにちは、どれにしますか?」
想像していた通り、爽やかな感じの応対だった。
目次 Índice
たくさんの客を相手にする売り子と、一度きりしか対応してもらわないお客の温度差
1種類のチェリーのパックのみを売っている売り子さんは、食べごろに合わせて選んでくれるものだと思っていた。
けど、なんだ選べるのか
僕は瞬時に選べなかった。
映画館でも、映画館の店員さんに「どこのあたりがこのシアターだと一番見やすいですか?」とおすすめの席の場所を訊く僕は、その時も
『どれがより美味しそうですか?』と聞いた。
なぜか軽く苦笑いをされ、無言になる売り子さん。
『全部美味しいと思いますけど、どれがいいですかね?』と自分ですかさずフォローをいれる始末。
人通りの多い場所で販売している売り子さんはたくさんのお客の対応をしているから、ストレートな会話を期待しているのかもしれない。
店員:
どれにしますか
↓↓↓↓
お客:
(お客が瞬時に選択して)
これにします
↓↓↓↓
店員:
はい、ありがとうございます
でも、観光地において、こんなにストレートに会話が成り立つことはないだろう。
ましてや、チェリーをずっと売っている人はチェリーについてよく知っているわけで、そういう人が選んでくれたチェリーの方が美味しい気に決まっている。
むしろ、親切に対応してくれる店員さんなら、美味しいベリーの見分け方も伝授してくれるかもしれない。
でも、その売り子さんたちは違った。
僕が雑談的に質問を返したら、「早くしてくれよ」という雰囲気を感じたのだ。
きっと全部美味しいのだろうけど、それでも僕のようなめんどくさい客が来たら、【手前からさっと取って売る】というマニュアルをつくればいいのに。
質問して、質問返しされるのはめんどくさいことだ。
でも、「どれにしますか?」とコミュニケーション取ろうとする素振りを見せてくれるのであれば、客との2回の会話ラリーを成立させるくらいの気構えでいてくれればいいのに、と思う。
ほかの場所でも、予想外に選択肢を与えられる場面があって、不意に訊かれたので「どれがおすすめですか?」と返すと、「そういうのは困るわぁー」と言われる。
お客は1度きりでも、店員さんは何回も同じやり取りをしているから、対応に温度差が出るのだろう。
スムーズにお金を払える仕組みにしてくれれば払えるのに
おかねを払うに値するのにも関わらず、募金箱の設置で済ませている素晴らしい観光地がある。
行政や地域との関係で入場料を徴収することができない場合があるのかもしれない。
そういう場所では、入場料に相応しかったくらいの額を帰りに募金するようにしている。
良いものはきちんとそれに見合った評価をしたいのだ。
そうしないと、今後”その良いもの”が無くられれても嫌だからだ。
最近、外国からの観光客が激増したので、そういう『ご厚意の募金システム』は機能しにくくなっていると思う。
大型バスでやってくる方々は、特にお土産や買い食いをするわけでもないので、お金を落とすこともなく、経済的には素通りしていく。
ただただ自撮り棒で写真を撮っていくだけだ。
そういう観光客が激増したからだろうか、
ソフトクリームのお店なども「人数分買わないと、店内で休めません。トイレも使えません。」、
「人数分買わないと、ここから奥の絶景は見れません(ゲートで通行禁止)」
というような仕組みで、経済的な工夫をしている。
なんだか少し、ギクシャクしている。
日本の方だと謝礼的にお金を落とす感覚があるが、外国の観光客の場合、日本語が通じない。
そういうとき、人数分買わないと店内に入れない仕組みなのに、”知らずに”店内に入ってしまう。
そうすると、店員さんが「No enter!!」とただそれだけを語気を強めて主張する。
日本語でもそのお店の独自システムが理解できないで、「感じが良くないなぁ」と感じるのに、
急に「入るな!!」と英語で訳も分からず大声を出されたら、嫌な気分になりそうなものだ。
せめて、わかるようなポスターを作ったり、英語ができないなら英語訳のポスターを見やすく書いたほうがいいのではないだろうか?
【Only japanese】が、
「日本語のみ対応可能」という意味なのか、
「日本人のみ利用可=外国の方は入店お断り」という限定的な意味なのか、わからないときもある。
いずれにしても、独自の経済的なシステムを設けるのは良いことだと思うのだが、
何も周知なく、「人数分買わないと、ここから先は通さないよ」とか、「No enter!!」と突然語気を強めて主張するのはなんだか心地よくない。
お土産を買ってお金を払った後に「賞味期限は明日までだよ」と伝えられたとき並みに、
「え、そういうことは先に教えて欲しかった」と思う。
仕組みを創ったら周知してくれないと、お互いにとって精神的に不衛生
仕組みを創ることは難しい。
ましてや、自分だけではなく、相手のことを考えなくてはいけない。
相手の性質も重要な考慮要素だろう。
でも、お店とお客の場合、仕組みを創れるのはお店側だけだ。
東京駅の新幹線ホームのように「前発」「後発」の列が別れることが表示されていれば、それに従うことができる。
一方で、名古屋駅のようにそのような列分けがない場合、先発と後発の人が同じ列に並部羽目になり、どの人たちが着いた新幹線に乗る人なのかわからない。
こういう仕組みづくりは、お店側からしか取り組めないのだ。
僕は常に「お客」側の人間なのでこういうことを言っているが、お店側はきっといろいろな事情があるのだろう。
それでも、いつまでも「入るな!!」と毎回大声を出したり、優しい感じで質問ジャブを打ってくるのであれば何かしらのうまい仕組みを創ってくれたほうが、双方にとって精神衛生上良いと思う。
ぼくは今でも、ベリーを売っていた売り子さん2人に対して、ぼくの次に来たお客さんが「質問があるんですけど_」と感じよく口火を切った後に間髪を入れず「断ってやろうと思ったよ」と1人が言ったのを忘れらない。
打たれ弱いぼくは、こういう一言が気になってしまって、少し精神的なダメージをくらった。
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