身体は任地を覚えている! 時差ボケの治し方

ぼくは完全に時差ボケを起こしてます。

と言っても、重度のモノではなく、単純に

・常に眠い(これは、時差関係なくいつも眠いので、時差ボケが原因かは不明)
・夜眠れない
・お腹がわけのわからない時間に減る
・1日中寝ていることがある

東南アジア圏に派遣されている隊員は時差2,3時間程度。
南アジアでも5,6時間。
アフリカ隊員は、ヨーロッパを南下したところにあるので、9時間前後。
北中米隊員は、地球の真裏にある大陸で活動しているので、14時間前後。

コロンビアと日本の時差はー14時間で、コロンビアはニューヨークと同じ時間帯に位置しています。

 

体内時計と生活時間のズレズレ。日本の夜、眠れません

眠気ってすごいですよね。
隊員は帰国翌日からガッツリ日本時間で、帰国後研修を受けなくてはいけません。
帰国後JICA研修は、東京市ヶ谷で2日間拘束です。みなさんお疲れ様でした

着いた日はカンカン照りで、太陽さまもよく働いておいででしたが、あれだけ強い日差しを浴びても眠い眠い。
単純に「明るいところにいれば、眠気が飛ぶ」ということはなく、あんなに日光を浴びたのに、身体のリズムのほうが圧倒的に勝っていました。

お昼ご飯を食べると、身体がそのご飯を(コロンビアの)晩御飯だと勘違いして、そのあと1時間すると猛烈に睡魔に襲われる。
この睡魔を無理やりにでも我慢して、日本時間に戻すこと。

これは正しい。理論的には。

でも、かなりしんどい。
特に帰国直後は、旅の疲れもあり、無事に帰国できた安堵もあり、アレもしたいコレもしたいというドキドキ感がある。肩の荷が下りて、日本の慣れ親しんだ整理された世界でスムーズに物事が進む気軽さにホッとする。

気候的な変化もあり、日照っている尋常じゃない直射日光が身体のエネルギーを奪う。

 

僕は帰国後2日間の睡眠時間は1日3時間程度だった。
日本時間の夜はコロンビア時間の朝だから、眠気が来ない。
帰国後研修をしている日中がコロンビア時間の夜なので、眠気は来るのだが、研修中なので眠ることはできない。

日中我慢することで、夜爆睡できるのかと思いきや、夜は交感神経が前回になっているので「睡魔さんサヨウナラ」状態。
寝たいのに眠れないのはなかなかきついモノです。

これは、なかなかほかのひとに理解されない。

だって普通に歩いているし、普通に会話しているし、普通にご飯も食べているし、普通に読書もできるから。
それを”がんばって”やっているとは、誰も言わないし、誰も気づかないのだ。
また、時差ボケは、人間が本来生物が持つ移動能力を超えた、つまり、過度な速度で時空を移動しているから起きる現象なので、個人の意志ではどうしようもないことでもある。

派遣国によって時差ボケの強度は異なるので、「帰国隊員の時差ボケ」と一言で言い表すことはできない。

 

ちなみにぼくは、3時間ほどしか眠れなかった3日間を抜けたら、つぎは早寝早起きモード(夜8時に寝て朝2時に起きる)で5時間睡眠。
そして、この2日間は毎日15時間くらい眠り続けている。

グーたら生活である。

もともと時間がある日は10時間くらい寝るので通常運転と言えば通常運転だが、それでも頭のボーっとさを感じているので、これは体からのシグナルだろう。
あまり外に出ずにゆっくり家で読書したり、パソコンをいじっていて、眠くなったら寝る。
こういう生活をして無理せず、日本に順応している。

そのたびに、「現職参加で帰国後5日後には現場復帰した人たちはすごいな~」ととても感心する。

おかげさまで、徐々にお腹がすくタイミングが日本時間に合ってきており、腹痛も回復してきているのでご飯も普通に食べることができるようになってきた。

 

 

日光を浴び、ご飯を食べれば、1ヵ月で体内時計は整う

では、どうすれば早くに時差ボケを克服できるのか。

まず、完璧に体内時計を入れ替えるためには、科学的に約1か月間は必要だそうだ。
なかには、「私は1週間で治るよ」という強者もいるが、それは時差ボケの症状に気づいていないだけで、体内のリズムは狂っている。だから、注意が必要だ。

もちろん、2週間とか1カ月程度の旅行から帰ってくるのと、2年間まるまる別の国で体内時計を整えてくるひとでは大きく違う。体内時計によって、ホルモン分泌や体内温度が誤作動してしまうからだ。

忘れたころに、時差ボケの影響が出てくるものだ。
どよーんとした、本調子ではない感覚。

これらの調子をぶっ飛ばすのが、日光だ!!!

人間の体のリズムは、太陽光と食事で出来上がっている。
太陽光に当たる時間が決まれば、必然的に寝る時間が決まるからだ。

この2つをきちんと徐々に整えることができれば、時差ボケは1カ月で治る。
1ヵ月は絶対に余裕を持った方がいい。

気持ち的には2週間で「時差ボケ治ったーーー!!!」とはしゃぎたくなるところだが、そうすると気持ちと体のコンディションが乖離することになる。
本調子のはずが、本調子でない。頭が冴えていないのに、「冴えている」と勘違いして、自分のキャパを計り切れない。

 

西から東に戻る際(今回の僕のようにコロンビア⇒日本)は、朝の光が大切だ。
日本は最東に位置するので、帰国する隊員はすべて西⇒東に戻ることになる。

東から西に行くよりも、西から東に行く方が時差ボケがしんどいのは良く知られている。
体内時計の進み方に逆らうからだろう。

一方で、東から西に行く場合(たとえば、日本からコロンビア)、大切になるのは夕方の光だ。
普通にコロンビアで生活していれば、必然的に日中の夕方の光を浴びることになるから、体内時計も整いやすい。

小学生の理科で、植物が日光によって一日のリズムを感じていることを習ったと思うが、すべての生物にとって日光というのは体内リズムを合わせることは重要なのである。

 

おすすめは、朝必ず日の光と共にランニングをすることだ。

国際学会などで世界中に足を運ぶ研究者のみなさんは、その国に着いた翌朝はホテルの周りをランニングしたり、散歩したりする。
単純にその地域のことを知る目的もあるだろうが、体内時計を少しでも整えるためだ。

2週間くらいの滞在なら、無理にその土地の時間に合わせずに、自国の時間をベースに「昼寝」で睡眠時間を足すことで帰国後の時差ボケを軽減する方法も有効なようだ。

 

 

食事は、消化にやさしいモノを食べること。

いきなりお肉ドーン。フラインドポテトドーン。としていると、消化器官への負担が大きくなり、寝たい時間に眠れなくなる。

ネットを調べると、おかゆなどの消化にやさしいモノを薦めている。
ぼくは特別ご飯に気を遣っているわけではないが、実家ではホウレンソウのおひたしやお味噌汁、とろろご飯、野菜炒めなど体に優し気な食べ物しか出てこないので、安心している。
食の好みもこの2年間で変わったようだ。

不思議なもので、いまぼくは重い食べ物を食べたくない。
身体が欲するものを食べてれば問題ないだろう。

ぼくは牛乳をたくさん飲んでる。
身体が牛乳を欲している気がするからだ。なんか飲みたくなるのだ。

 

 

 

飛行機のなかで時計を日本時間に戻すというのも基本技だ。

 

終わりに:みなさん、心と体を労ってあげてね

ここまでいろいろ綴ってきたわけだが、一番大切なことはきちんと休むことだ。
協力隊で活動していると、知らぬ間に神経をとがらせているので、心が疲弊している。

それを自国や実家でのんびりと過ごす。
ゆっくりと休む。

この感覚こそが、途上国と呼ばれる「自分の時間をしっかりと生きている人たち」からの大きな学びだろう!!

せっかく2年間がんばってきたのだ。
1カ月くらいのんびり自分の身体や心を労わってやっても、罰は当たらないだろう。


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Chaito

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