【鉄は熱いうちに打て】帰国後、活動を続ける気は消え失せます!
ぼくはコロンビアのことが好きだけど、やり残してきた活動がいくつかあることを、自分で理解している。
でも、日本に本帰国すると、もう気分が一新されてしまい、その”宿題”をやる気はなくなってしまいます。
活動中の協力隊員のかた、これから任地に行く協力隊員のかた、
協力隊の活動とは「活動期間中に行うことができた活動」を指します。
「帰国したあとも、任地のひとたちと連携をとって、、、、」というのは、『協力隊の活動』ではなく、個人の活動になるので、気持ちが必ず切れます!
帰国すると、任国のことを思い出すきっかけがない
コロンビアで過ごしてきた日々というのは、そのほとんどが対人関係だった。
ワッツアップというアプリで連絡を取り合うこともあるが、基本的に面と向かって話したり、お酒を飲んだりするコミュニケーションだった。
だから、帰国によって物理的に距離が離れて、自分の周りが「日本」で埋め尽くされると、コロンビアの思い出がどっかに行く。
コロンビアのことをはっきりと思い出すことができるようなきっかけが日本にはあまりない。
道端でお酒を飲んでいる人もいないし、十字路に物売りの人もいない。
音楽が流れていないし、突然話しかけてくるような人もいない。
だから、思い出させるようなフックがない。
まだ1週間くらいしかたってないのに、これである。
まるで、あの2年間が夢の世界だったかのようだ。
街中を歩いていても、そもそも人とすれ違わず、車ばかりが行き来する我が県、群馬。
なーんか、おもしろさを感じないものだ
2年間という期間限定の頑張りは、2年と1週間後には存在しない
ぼくはコロンビアが好きだし、コロンビアの友人も好きだ。
だから、すでにコロンビアに帰りたいという気持ちが少なからず芽生え始めている。
活動も、本当は4冊ほど冊子を残してくるつもりだったのだが、2冊しか残すことができなかった。
残りの2冊のうち、1つは全6章構成で、すでに2章(20ページ)まではスペイン語で書き終えている。しかし、その残りを書く気はない。ただ翻訳すればいいだけだし、今の自分にはそれを実行できるたくさんの時間があるのだが、協力隊を終えた段階で自分のベクトルが『これからの自分の将来』に全力で向けられている。
協力隊の2年間が、過去に通り過ぎたものとなってしまうのだ。
これは気持ちの受け取り方の問題ではなく、カレンダー的に”過去”になってしまうからだ。
たとえば、僕の場合、将来コロンビアのひととビジネスをしたいと考えている。
このビジョン自体は、青年海外協力隊の2年間がなければ、生まれ得なかったビジョンだ。
だからいまは、そのビジョンを実現するために、どういう可能性があるのかを探して、情報収集しなくてはいけない。
すると、コロンビアのひとたちとの関係は続いていくのに、協力隊2年間の活動とは一線を引かなくてはいけなくなるのだ。
期間限定だから頑張れる。
2年間だから頑張れる。
その魔法の期間が終えたら、次のステップに自分が進んでいってしまう。
だから、やりたいことがあるなら、その任地にいる2年間ですべてを終わらせるべきだ。
そうしないと、その時持っていた熱意のすべてがどこかへ行ってしまう。
「鉄は熱いうちに打て」
打たずに固まってしまった鉄素材は、そのままの形で延々と利用されずに放置されてしまう。
任地で活動をしていると、多くの隊員が最後の最後までびっちり働くことになると思う。
そういうときでも優先順位をつけて、必ずやらなくてはいけないことから取り組んだ方がいい。
「日本に帰ってから、仕上げて送るね!!」
コレはほとんどの場合成立しない口約束になる。
どれほどそのミッションを完遂するモチベーションを持っていたとしても、その気持ちは帰国飛行機の座席に忘れてきてしまう。
帰国したら別の視点が宿るから、それを活かそう!
ここまで「任国を忘れてしまう」という類の話をしてきたが、そういうわけではない。
一旦日本の雰囲気に慣れると、そのフィルターを通して別の視点で物事が見れるようになる。
その視点があれば、あなたが好きになった人たちとこれからも良い関係を続けることができる。
やはり、2年間という期間は長くはないが、短くもない期間なのだ。
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