日本で1万円札を出しても、店員さんに「もっと細かいの持ってないの?」と訊かれない

日本に帰国して一番戸惑いを感じること。

『大きな額の札を、意図して崩し払いしていいのかな?』

 

たとえば、500円の買い物をしたとき、5000円札持ってるけど、1万円札使っていいのかな???

日本だと嫌な顔をされることはなく、「はい、1万円お預かりします。9500円のお釣りになります。」で終わる。
でも、コロンビアではそうではない。

 

コロンビアでは、大きな紙幣が使えないことが多い


コロンビアの紙幣

1,000ペソ    30円
2,000ペソ    60円
5,000ペソ   150円
10,000ペソ   300円
20,000ペソ   600円
50,000ペソ  1500円
100,000ペソ  3000円

日本円に直すと金額が安く感じるが、50,000ペソの紙幣はコロンビア社会では大きな額だ。
これ壱枚で美味しいお昼ご飯3回くらい食べれる。服や靴を買うこともできる。

100,000ペソは去年政府が発行したが、額が大きすぎていまのコロンビア社会では使う場所がない。
だから、日常生活で見ることは1度もない。銀行で記念に換金しない限りは、実際に触ることもできないような代物だ。

流通している紙幣量は、
2,000 > 5,000 > 1,000 > 10,000 = 20,000 > 50,000 >>>>>>>>>>>>>>>>>>> 100,000
こんな感じだ。

コカ・コーラやしぼりたてフルーツジュースは、高くても3,000ペソで買える。
そういうお店で50,000ペソ紙幣はおろか、20,000ペソ紙幣で払おうとする。

 

ねえ、もっと細かいの持ってないの??
No tiene más sencillo??

 

と困った顔をして言われる。
大きな紙幣で払われると、そのあとのお店運営でおつりが返せなくなってしまうからだ。

「お釣りを十分に用意しとけばいいじゃないか?」と思うかもしれないが、それは日本人的な発想だ。
大手スーパーに行っても、レジ間で「ねぇねぇ、20,000ペソ持ってる?」とやり取りするのが普通だ。なければ、長蛇の列を作りながらも、5分くらいお金を取りに行って帰ってこないこともざらにあった。

 

 

だから、コロンビアで生活をしていると、「なるべく細かいお金をためておこう」と考えるようになる。
細かいお金がないと「お釣り持ってないからその紙幣だと売れないよ」というもっともな理由で買えないことがあるからだ。

 

特に、タクシーのようにサービスに対して対価を後払い形式では、事前に「大きな紙幣しか持ってないけど、大丈夫?」と質問してから乗り込んだ方がいい。

1度だけ、タクシー運転手がお釣りを持っていなかったために、ぼくがわざわざ大きな紙幣を細かく崩してくれるお店を20分くらい探したことがあった。
「自分の仕事なんだから、お釣りくらい用意しておいてくれよ!!」と思ったが、その場面では仕方ない。

この経験はコロンビア人にとっても”ありえない”ことだが、実際に存在する。

 

だから、50000ペソという大きな紙幣を崩し払いできるようなお店では、それを崩すことにみんな挑戦するのだ。
一度大きな紙幣を出してみて、渋られたら小さい額の紙幣で支払いをする。

 

なんだかこれだけ聞くと『ケチ』みたいだが、こうにしていかないとコロンビアでは支払いができないことがあるのだ。
支払いができないということは、つまり、商品を買うことができず、サービスを受けることができないことを意味する。

だから、これはコロンビアで生きていくためには、必要不可欠の習慣だった!

 

日本だと、財布が薄い軽い綺麗サッパリ♪♪♪♪

コロンビアでの2年間では、なるべく財布にすべての紙幣があるようにコレクションしていた。
そうすることで、必ず支払いができるようになるからだ。

だから、お札の種類が多く、財布の中身を整理するのが大変だった。
なんせ、よく使う紙幣が6種類もあるのだから

 

日本だと、千円札、5千円札、1万円札だけの3種類。
これはよく整理されている。無駄がない紙幣の金額間隔。

だから、財布が薄い。

 

そして何より、安い商品を1万円札で支払おうとしても、何も言われない!!!!!

 

ガムを一つ買うのに、1万円札を出したとしても、
「もっと細かいの持っていませんか???」と店員さんに聞き返されることがない。

 

 

きちんとレジ内のお釣りを事前に準備していて素晴らしい

 

 

でも、やっぱり抵抗があるよね。抵抗というか違和感か。

だって、コロンビアなら2,000ペソのガムを50,000ペソで買おうとしたら、絶対に嫌な顔されるもん。
だから、帰国後何回かは、お会計をするとき、1万円札を使っていいタイミングがわからなかった。

5回くらい会計を経験すれば、感覚が戻るけどね!!
だから今はもうそういう違和感をあまり感じなくなってきている。

 

出せば、全部きちんと返ってくる

 

 

当然のことなのかもしれないけど、それでもやっぱりきちんと整えられたビジネスの基礎だと思う。

100円は1万円札で会計されても、100円の儲けになるしね。
ビジネスチャンスをきちんとつかむためには、十分なお釣りを用意して置くことはとても大切なことだ!


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Chaito

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