コロンビア人と働くときに知っておきたいこと  青年海外協力隊

コロンビア人は,温厚で自由です.

コロンビア人はどんな国民性なの?と訊けば,「私たちは優しく,親切だ」と答えます.
実際,その通りだと思います

 

 

Foto-23
http://www.diasfestivosonline.com/dia-del-trabajo-mayo-colombia-primero-trabajadores/

 

 

以前少し触れましたが,愛に基づいた国民性です

Q. ¿コロンビアはどんな国? A. 愛と自由の国  愛について考えてみまし

 

 

自由というのは,自己愛あってこそもたらされるものである気もします.
自分をしっかりと持ち,自分がやりたいことを優先する.
自分が進みたい選択肢を選ぶことが大切.
だから,自分が何をしたいのか,何を欲していて,それには何が必要なのかを直感的に理解しています.

我々が相手の表情や言葉遣いのすこしの変化を感じて,相手の内情を読もうと努力することに似ています.

コロンビア人は,自分の幸せや家族の幸せを最も大切に扱います.
だから,働く際も基本的に自分のやりたいことをやります.
日本人の僕の目から見ると,とても個人主義的に移ります.

組織全体の仕事を考え,自分の仕事を考えたり,自分が任されたポジションを俯瞰的に理解することはありません.
組織で働いているが,組織のベネフィットよりも個人の仕事終わらせることを考えます.

そのため,基本的に個人と個人の間の仕事を繋ぐ作業はありませんし,個人個人がそのひとなりに頑張って仕事を進めるので,やらなくてはいけないのに誰も取り組んでいない仕事が永久に残り続けます.

上司のような監督者がおらず,みんな横並びのような仕事の仕方なので,包括的に全体作業をすすめるひとはいません.部下という概念がないので,コントロールしたり,仕事を確認するということはありません.

個人で働き,相手の仕事には干渉しない というのが普通です.

コロンビア人はプライドが高いので,人前でダメ出しされる(指摘されること)を嫌います.
さらに,基本的に自分自身で反省することはありません.
日本人のように,「あああ,あそこがうまくいかなかったな...」と思うこともないようです.
だれも指摘せず,自身で振り返ることもないのですから,反省を次に活かすということはありません.

だからこそ,組織として反省(良かった点悪かった点両方)を促す仕組みをつくることが大切だと思って,それに取り組んでいます.0から創り上げるので,包括的に考えて伝えなくてはならないので,いまは参考にしてもらえるような冊子づくりをしているところです.

我々日本人は反省がとても好きです.
「あれがうまくいったな.これがうまくいかなかったな.どうしてうまくいかなかったんだろう」と自然と考えます.

この『自然と考える』というのがなかなか厄介なのです.
なぜならそれは無意識にということであり,習慣的にということを意味するからです.

ですが,習慣というのは後天的なモノです.
生まれ持っての能力ではありません.それを繰り返していけば,習慣になるのです.
文化が,たとえば500年間それを築き上げてきたとしても,その文化が個人に干渉するのは生きている間の80年間だけ.むしろ,人格形成に強い影響を与えると言われている25歳までは,自我が出てから20年間ほどの干渉だけです.

なので,活動期間の2年間で結構いい線にいくひともいます.
このひと変わったなと感じることもあります.

我々青年海外協力隊員が,2年間の活動でその国の文化や習慣に馴染み,日本社会に復帰したときに違和感を感じたりすることと同じでしょう.習慣や思考とは後天的なモノなのです.

話を戻します.

コロンビア人はうまくいかなかった点を反省をしません.
良いところを常に見ているからです.
良かったところを見て,そこを誉め,そしてそれに満足します.
これも自分を高めるためには,とても大切なプロセスです.
コロンビア人の幸福度が高い理由でしょう.

彼らは常に物事をポジティブに捉えます.
謙遜する社会で育った日本人は基本的にネガティブに物事をとらえたり,自分を低く表現します.
それとは対極にあります.

だからか,ネガティブな部分はクローゼットに放り込んで,人目につかないようにしたがります.
きっと彼らは無意識のうちにそのようにネガティブな部分には触れないようにしているのでしょう.

これも『無意識のうち』です.

きっと文化的に,楽観的なのでしょう.熱帯地域の人はそういう国民性を持ちやすいと言いますよね.

そして,建設的な会話がより必要なときというのは,問題を解決しようとするときですよね?
ネガティブな部分を見ない(に気づかない)ひとたちは,問題を解決することに取り組んだことはないのです.

問題を解決するためには何をどうしたらいいのかわからない.
建設的な会話というのは,習慣です.我々は会議中に無駄話をしませんし,それがどういう意味なのかを知っています.

ですが,それが普通でなければどうします?
それぞれがスピーチを始めたり,子どものことを急に話始めたりしたらどのようにその場を良くしようとします??
まわりの100人がみなそのような風に行動していたら,その場ではなにができますか?

建設的な会話を行うことを知らなければ,そのプロセスを利用して問題を解決することを知らないということにもなります.
ということは,,,,,問題が解決されないということです.

そして,毎回毎回同じ問題に直面するということです.

この袋小路から抜け出ること方法を知ることが大切です.
それさえ理解できれば,少しずつ前に進むことができます.

ただここでも問題になるのは,彼らの満足度が高いことです.
彼らはその全く機能していない反省・改善システムに特に不満はないのです.
だって,そもそもそういうシステムが重要であることに気づいていないのですから.
そもそもそのようにして,集団の仕事を運営していかなくてはいけないということさえも知らないのでしょう.

個人個人で働いていた方が,仕事が進みやすいし,快適だと思っているのでしょう.
個人主義ですからね.

ぼくは青年海外協力隊員として,コロンビア人とかかわっています.
そのため常に,「どうしたらさらに良くできるのだろう」と改善ばかりを考えています.
これは,そういう意義でコロンビアに来ているので,当然のことでしょう.

では,協力隊後にコロンビアで働きたいか と自問してみると,,,,
給料が日本に比べて安いこと以外は快適です.
ストレスフリーですからね.
国営放送でも,普通に放送中にキャスターがケータイいじってたりしますから

街中のお店を見てても,来客がなければ,椅子に座ってケータイいじってたり,パソコンでYouTube見てます.
それが許容される社会です.

銀行に20人くらいの列があって,窓口の奥に5人くらい社員がいるのにもかかわらず,窓口が6つのうち2つしか空いていなくても何も不満言いません.
1時間待たなくちゃいけないか って言って終わりです.その5人の社員が談笑していてもです.

なので,ネットを活用したビジネスで,日本の給料をコロンビアで稼ぐことができるならコロンビアで働いても良いかなと思います.
日本の給料で,コロンビアで生活できたらかなり裕福な生活できますよ.
アジア人だからといってたかられることもないですし.

ちょっと街中で「チーノ」って言われるくらいです.

はい

コロンビアは社会が発展し,経済的にもほかの南米諸国に比べて高いレベルです.
しかし,会社や団体の組織としての強さというのがまだありません.
そのため,外資系企業がコロンビアに入ってきて,コロンビアの資源を国外に持っていきます.

コロンビア人はその現状を多国籍企業のせいにしていますが,根本的にはコロンビア政府の制度整備不足であったり,自分たちでの自助努力不足であるように見えます.

コロンビア人は温厚で家族や自分を大切にします.
そのため,その狭い世界のなかで満足しやすいのです(良いことでもあります).
その結果,個人と個人を結ぶ仕事や仕組みづくりを怠り,その組織としての脆弱性に付け込まれます.私的感情を仕事に持ち込むことも一つの問題なのかもしれませんね

それでも,かれらはその現状に満足している.
それは彼らが世界で最も幸せな国の国民であるからなのでしょう.
総じて,幸せを感じることのできるときというのは,心に余裕があるときです.

そのように考えると,それを文化的に理解しているコロンビア人は,我々日本人よりも幸せな世界で生きているのかもしれせんね.
そしてこれからの課題は,それらの集団作業や組織を強化していくことでしょう.

 

計画や小さい成功で大満足する話はまた次の機会で

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Chaito

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