【冷静に考える】なぜ、2年間過ごしたコロンビアが今でも好きなのか?
青年海外協力隊として、南米のコロンビアに2年間いた。
そのとき、ぼくは穏やかにコロンビアで生活を送っていた。
コロンビアから日本に帰国してから、1年半強が過ぎようとしている。
それでもなお、コロンビアに遊びに、友人家族に会いにいきたいと思っている。
(次の仕事との兼ね合いで、また見送りになりそうだけどね、、)
ここまでコロンビアが好きなのはどうしてなのだろうか?
コロンビアの友人知人との思い出補正ばかりでなく、一旦フラットな視点からコロンビアの良さを考えてみたい。
目次 Índice
住んだ人は、なぜだか惹かれるコロンビア
住んだことのある場所を好きになることは、意外と当たり前のことではない。
思い出補正がかかれば、多くのことは「楽しい思い出」になるが、全てではない。
ぼくがコロンビアに協力隊員として過ごしていたこともあって、中南米に関係を持つ人と話すことがある。
そういう人たちは、それぞれに、自分の思い出がある国を好きでいる。
素晴らしいことだ。
僕らはそうした関係のなかで、日本にいながら、お互いが好きな国についてより深い情報を共有していく。
なぜなら、現地に実際に住んでいた経験があるからだ。
この生の情報には、非常に価値がある。
単なる語学留学ではなく、単なる旅行ではない、現地の人たちと同じ視点で過ごした経験は類を見ない。
コロンビアにいた人のなかには、もちろんコロンビアに合わなかった人もいる。
その多くの理由は、活動(仕事)における人間関係が原因だろう。
コロンビア人は日本人のように、勤勉ではない。
異国の民は日本人と違う部分があるのは当然だが、活動で成果をあげたいと願う協力隊員にとって、そのカルチャーギャップは時に耐え難いものになることもある。
(想像以上に、物資豊かです)
そのようにイライラしながら過ごすことは、日本で同じ2年間過ごしても同じ確率で起きる。
しかし、異国の環境に適応しながら生活し、成果をあげようと意気込む人にとって、イライラを悲観的に捉えてしまったりする。
けれど、帰国するころには、涙を流すのだ。
いろいろなことがありながらも、裏表のない優しさに救われ、そのように彼らが当たり前のように与えてくれていた優しさを、日本に帰ってからまじまじと実感できるようになる。
裏表のない優しさは、私たちに相手の懐に飛び込む勇気をくれるのだ。
これが、コロンビアで生活を送った人が感じる、コロンビアの居心地の良さの大きな理由のひとつだろう。
1国内に、多様な文化と風土があるから飽きない
コロンビアは、非常に多様な国だ。
人種、文化、気候、それにともなう風土。
自然が豊かな国だから、自然観光地は多数ある。
移動中の窓の外を眺めているだけで楽しめるということは、大きな魅力だ。
日本では決して見ることができない自然条件がいくつもある。
これは他の南米諸国でも同じだ。
以前紹介したが、コロンビアにはなんでもある。
Si quiere conocer el Caribe, vaya a Cuba.
Si quiere Conocer el Pacífico, vaya a Ecuador.
Si quiere conocer los Andes, Vaya a Perú.
Si quiere conocer el Amazonas, Vaya a Brasil.
Si quiere conocer los Llanos, vaya a Venezuela.
Pero si usted quiere conocer todas estas hermosas regiones naturales en un solo país, venga a COLOMBIA.
カリブ海を知りたいなら、キューバへ行ったらいいさ
太平洋を知りたいなら、エクアドルへ行ったらいいさ
アンデス山脈を知りたいなら、ペルーへ行ったらいいさ
アマゾンを知りたいなら、ブラジルへ行ったらいいさ
広大な平原を知りたいなら、ベネズエラへ行ったらいいさ
でも、もしこれらの神秘的な自然をたった1つの国で知りたいなら、コロンビアに来なさい
日本の国土の3倍程度の大きさで、これだけ風土が多様なのはおもしろいのだ。
(コロンビアの国土のアマゾン側半分はほとんど人が住んでいないので、実際は日本の1.5倍の面積のなかに日本の人口の3分の1の人たちが住んでいる)
コロンビア国内旅行の楽しさを理解してから週末旅行に出かけても、全てを回りきることはできない。
だから、また戻りたくなるのだ!!
「でも、結局危ないんでしょ?」 危なくなければ、行きますか?
コロンビアは危ない。
コロンビアの楽しさを表現するのは簡単なのだが、
大きく2つ障壁が存在する。
① 日本よりも危険だということ
② 英語が通じない場面が多いということ
① 日本よりも危険だということ
どこの国だって、日本なんかと比較したら危険だ。
イヤホンしながら歩けること。
リュックを後ろに背負ったまま、気を使わずに歩けること。
暗い道でも男女構わず1人で歩けること。
物を置いておいても、盗まれることがない。
スマホに集中していても、ひったくられることがない。
こんな国、滅多にない。
ここを基準にできることは、非常に幸運なことだ。
だから、海外に行く際、私たちは治安を気にする。
他方で、海外から日本に来る人たちは治安面でリラックスできる。
これは、外国の人たちにとって旅行先に日本が人気なひとつの大きな理由だろう。
Suikaをカバンにぶら下げてる人たちを見るたびに、ぶん取ってやろうかと思ったりもする。
カバンを、買い物帰りのトイレットペーパーのように、颯爽とぶらぶらしていたら、普通盗られる。
そんな感じで平和に過ごしている人たちが犯罪のプロ集団がいるような地域に行ったら、いいカモにされるのは想像に容易い。
② 英語が通じない場面が多いということ
コロンビアでは、外国人もスペイン語が話せると思っている。
だから、第一声で気を利かして英語で声をかけられることはない。
ほとんど全ての中南米諸国の母語がスペイン語であることから、中南米諸国内の観光客が多い。
同じスペイン語でも日本語の方言のようにニュアンスや表現のズレはあるが、母語がスペイン語の人たちばかりなのだ。
そうなると、僕ら別大陸から来た人たちもスペイン語を求められる。
「日本に来る外国の人たちは英語が話せる」と想像する。
なぜならば、日本語もしくは英語ができなければ、日本国内を旅行したり、日本で生活することが困難であることを私たちは知っているからだ。
それと同じこと。
コロンビアでは、スペイン語がないと生きていけない。
もちろん、完璧なスペイン語はいらない。
ぼくだって、2年間暮らして完璧なスペイン語など習得できていない。
けれど、英語さえも猛勉強しないと習得できない私たち日本人が、いきなり縁もゆかりもないスペイン語を習得してから、わざわざ中南米に旅行に行くのは非現実的だ。
(だから、ぼくはスペイン語圏のコロンビアを選んだ)
今年の4月にコロンビアに行きたかったけど、「今年中」にしました
コロンビアの友達や家族と連絡を取り合っているから、その度に「コロンビアにいつ帰ってくるんだ?」という話になる。
ぼくの人生プラン的には、今年の4月が絶好のタイミングだったんだけど、
次の進路選択の関係上、4月の渡コロンビアは不可能になった。
その分、今年中には行けると思うので、楽しみだ!!!
昨年の年末、コロンビアから友達が日本に遊びに来た。
コロンビアを去ってから1年半強が過ぎても、スペイン語で問題なくコミュニケーションが取れた。
仕事の関係で、いまは英語脳に戻しているから、第一言語がスペイン語と英語の狭間で揺れている状態だけど、スペイン語はどうやら英語を覚え直しても失われないようだ。
延々と眠らせ続けてるコロンビアの写真も大量放出しなくちゃだ。
4月からはこのブログも副業として時間を取ることができるような生活にするので、そこで紹介していきたいですね!!
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