コロンビアに来る前に知るべき「明日は我が身の【犯罪手口】6動画」

今回の記事は強烈なので、先に言っておく。

 

ぼくはコロンビアが好きで、もっと多くのひとにコロンビアやコロンビア人の良さを知ってほしいと思っている。

だから、コロンビアは危険な国だと思ってほしくはない。

コロンビアのそのほとんどの地域はとても安全で穏やかである。

「コロンビアは危険」というイメージが日本では主流だが、それはここコロンビアのごく一部の5%以下だと思う。

それをまずは理解して知ってほしい。

 

そのような中で今回の記事は、

コロンビアに滞在しているひとがどういう犯罪に巻き込まれる可能性があるのかを知ってほしくて、紹介している。

この記事では、暗い危険なイメージを与えるような内容を扱うが、コロンビアがどれほど素晴らしい国であるかはぼくのほかの記事を読んで理解してほしい。

 

百聞は一見に如かずなので動画を見てほしいが、そのまえにコロンビアで起きている(僕がよく聞く)犯罪は、以下の3つだ。

1)ケータイの路上窃盗、恐喝

2)ボゴタでの自転車強奪(サイクリング中のひとを襲い、そのまま奪う)

3)警察に扮した”偽”警察による詐欺(警察はすべて、制服の前後に数字が書かれており、それが個人番号になっている。その有無を確認すると良い。何はともあれ、警察がお金を要求してくることはありえないので、無視しても問題ない。)

 

もちろん、危険な香りのする薄暗い路地裏を歩けば、その分犯罪に合う危険性が高まるのは当然のこと。

でも、コロンビアに旅行に来る人が気を付けるべきは、路上に関するものだ。

コロンビアでは英語は通じないと思っていただいて問題ない。だから、路上のお店やお土産屋さんで観光客料金で吹っ掛けられることも当然のことのように受け入れるべきでもある。ちなみに、1.2~1.5倍くらいで言われることはあっても、2倍で吹っ掛けられることはない。交渉しても刺されたりすることはないので、値引き交渉は頑張るべきかもしれない。特に適切な価格がわからないときは、比較対象がないので難しいが。

 

 

われわれが会う可能性が高い、抵抗のしようがない犯罪

 

ビデオの下に見どころおよび紹介文を書いた。ケータイから見ている人は先にそちらを読んでから、ビデオを見ると理解しやすいと思う。

Caracolというのは、日本で言うNHKのような国営の番組である。

NHKのように偏向報道はしていないので、このビデオは事実だけをきちんと伝えている。

犯行現場の特集動画ばかりだが、特にボゴタで犯行が起きているので、注意が必要だ。

 

ボゴタのセントロ(中心街)という表現を僕は使うが、それは観光客がたくさんいる主要道路や主要な観光地から何本か外れた場所を指す。ボテロ博物館や黄金博物館あたりを歩くのはあまり問題ない。注意を払うに越したことはないが。

あと、最近はコロンビア警察も事件防止に励んでいるので、警察が多く導入されている。警察官がケータイをいじっているのをよく目撃すると思うが、大声を出せば仕事をしてくれると思うので、犯罪に会った後に大声を出して助けを呼ぶとよいかもしれない。でも、ナイフを向けられているときに叫ぶと、確実に刺されるので気を付けて

 

**スペイン語が理解できない人は犯行現場だけを飛ばしてみてください**

車のサイドミラーを白昼堂々と盗むボゴタの中心街 集団の特集 1:30~ 

路上集団強盗による歩行者の被害 9:10~ 

これだけ人が多くて、見晴らしの良い場所かつたくさんの目撃者がいても、犯行に及びます。

悲惨でしかない。車に乗っているときに、こんな集団に囲まれたらどうしますか??

こういう犯罪が多発している危険な場所というのは存在します。特に大都市(ボゴタ、メデジン)になれば、その分そういう場所は増えるでしょう。

歩行者の場合も、こういうのはもちろん未然に防げるものは予防するべき。でも、無理なモノもある。

どれだけ鞄を前に持っていても、こういう集団とすれ違ったり、目を付けられたら、終わり。

抵抗しない。これに尽きる。

 

できることとできないことがあるのを理解しましょう。

こういうことに気を付けて、神経をとがらせて過ごしているとかなり疲れる。ブカラマンガではこういう犯罪はほどんとない。

ニュースになっているのを見ても、ボゴタのセントロ(中心街)とボゴタの北部は飛びぬけて多い。というか、ほとんどそこで起きている。

「汚い」「荒れているな」と感じるのは、ほとんどボゴタのはずれの部分。観光地がある地域は、綺麗になっている。

コロンビアに観光に来た人が必ず行くであろう、「モンセラテの丘(ボゴタを一望できるセントロ近くにある丘)」周辺は危険地域である。ほかの観光客と一緒にケーブルカー乗り場まで向かうべきであり、大学地域であるが、一本道を外れると貧困外になるので入らない方が良い。ここはJICA的にも犯罪多発地域に認定されているし、JICA関係者が最も被害を受けている地域の筆頭である。ケーブルカーを使わずに、歩道を歩いて登ることもできるが、その歩道に待ち構えている犯罪集団がいるので、人気が少ないときにその歩道で丘を目指すのはやめるべきだ。

 

 

 

 

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このニュースは数年前のものだが、たくさん窃盗事件があることをすべてのコロンビア人が理解しているのにもかかわらず、いまでも歩きながらケータイ使っている人めちゃくちゃいる。コロンビア人の不思議のひとつ。

この動画自体に被害現場の紹介はない。これは、「ケータイを街中で使うのはやめよう」という啓発を目的としている。

このペトロ元ボゴタ市長が、いまコロンビアの大統領選に出馬している。3番人気なので、大統領にはならなそう。

ケータイを使わなくてはいけないのであれば、周りに目を向けながら端に寄るか、お店に入ったりするべきである。

ただ、アジア人は観光客丸出しなので、スペイン語を話せないから、狙われやすい。

自分が窃盗する際に、コロンビア人っぽい人とアジア人がいたらどちらを狙うかを考えれば、一目瞭然である。

われわれは歩いているだけで、目立つことをまず理解して、街を歩くべきである。

 

 

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これは、ボゴタの公共バス(トランスミレニオ)の駅で、ケータイをすろうとした人物(赤丸で囲まれた人)が未遂に終わり、利用者によって取り押さえられるところ。

トランスミレニオはボゴタの血管と言っていいほど、重要な移動手段である。そのため、毎日めちゃくちゃたくさんの人が利用している。人が多いので、すりも多い。

だからぼくは、ボゴタに行ったとき、バスは使わずに、高くつくけどタクシーを利用するようにしている。

 

ここまで犯行現場の動画を見てきてわかったと思うが、基本的に周りのコロンビア人は犯行が目の前で行われていても、助けることはない

基本的にその場から離脱する。自分の身を守るために。

これが正しい。

 

僕なんかはまだ日本の感覚が抜けないから、目の前で犯罪を起こされたらアクションを取ってしまうかもしれないが、犯行に及んでいるのが「自分が認識している目の前の人」だけである可能性はないのだ。自分の後ろにもその仲間がいるかもしれないし、もしかしたら、自分の周りを歩いていた5人10人全員が犯行グループなのかもしれないのだ。

コロンビアでは拳銃が手に入るし、ナイフで脅す手口は本当に多いようである。それも脅しではなく、実際に流血させることに躊躇はない。

以前、田舎のケータイ泥棒が住民の非合法の裁きを受け、殺されたことを扱った。→バイク2人乗り禁止措置 と 田舎での犯罪者の裁き「””勝手な””市中引き回しパレード」

 

だからこそ、「犯罪が起きているのに、周りの人は見てみぬふりしている。なんで助けないんだ!」とは思わないでほしい。

あなたが旅行中に目の前で窃盗が行われたとしても、それを助けようとしてはいけない。あなたはすでに後ろからナイフを突きつけられていると考えるべきだ。

犯罪のプロが、ひとりで犯罪を働くわけがない。集団で動いて、絶対に捕まらないように戦略を練っているのだから。

 

 

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4:30~、8:10~ 犯行現場の動画 あとは飛ばしながら見てください

ひとが多くても、周りに人がいても、コロンビア、特にボゴタのセントロでは関係ないことだけはわかってほしい。

後ろを振り向きがら、気にしながら歩く。後ろからやられても、やり返してはいけない。追いかけてもいけない。

「何もできないじゃないか!!」と思うかもしれないが、何もできないのである。だから、予防するしかないのだ。

コロンビアに遊びに来る人は、こういう点に気を付けなくちゃいけない。

「狙われないようにする」ことが大切だ。

だから、ぼくはコロンビア人と同じ服を着るようにしているし、身なりは綺麗にしすぎていない。金目のものを出すのも避けている。

友人と旅行していて、割り勘をしたいときもあるだろう。友人への精算は、レストランなどで行うべきで、道端やタクシーの目の前で財布をちらつかせるべきではない。財布をしまう場所は必ず見られていると思ったほうがいい。僕らだって、どこにしまったのかを見ているんだから、犯罪のプロは当然のことである。

 

無論、ぼくが生活をしていて「ここ危ないな」って肌で感じたのは、ボゴタのセントロから外れた地域とメデジンの一部の地域だけだ。それ以外はとても雰囲気が良いし、見晴らしもよい。それ以外の地域では、夜に事件が多発している地域に近寄らなければ問題ないだろう。

ただ、犯罪が起こるのは、その地域が危険だからではなくて、犯罪を起こす人たちがいるからである。そういう犯行集団は場所を選ばないのだから、どういうひととすれ違うことになるのかを遠目で確認しておくべきだ。

だから、すれ違うことになる人の身なりや目線、異様に同調感を感じるひとたち(グループである可能性がある)には注意を払い続ける必要がある。

それでも、ナイフを出されたらどうしようもないし、脅されたら終わりなのだ。

 

コロンビアでは犯行に及んでいるひとは1人でも、彼らはグループであることを頭に入れておこう。16:30~

僕の言葉よりも、動画を見て各自でその予防方法やイメージトレーニングをしたほうがよっぽどためになる。

 

 

 

 

 

コロンビア人にとっての警察官の存在とコロンビア人の対応

 

ここから紹介するビデオは犯罪ではない。

駒ケ根訓練所で、安全対策の講義をやってくれたおじさんとおばさんが去年コロンビアに来て、「コロンビアの警察はしっかり働いて驚いた。コロンビア警察は素晴らしい」と、4日間くらいの訪問で断言していた。きっと、今後駒ケ根訓練所でも、「コロンビアの警察はしっかり働いている」という類の話で称賛するだろうが、気を付けてほしい。

コロンビアの警察は、当然コロンビア人なのだ。

頭に血が上りやすいし、日本人のように「非常時こそ冷静に」という気概はなく、建設的な話は得意ではない。だから、週に1、2日は警察と国民の衝突動画がニュースで取り上げられるし、Facebookでもたくさんシェアされて回ってくる。

基本的に、コロンビア人はやじ馬気質で、自分の感情を強く表現する。

「感情を押さえて、表情や態度に出さないということができない」と言ったほうが理解しやすいかもしれない。

それでいて、コロンビア人にとって、「警察は”絶対的な存在”ではない」。

コロンビア警察はまぎれもなく国家権力であるが、国民は友だちのように思っている節がある。

だから、コロンビア人は少し腑に落ちないことがあると、警察官を煽るし、反抗もする。

警察官は必ずしも力で解決するべきではないが、力が必要になるときももちろんある。そういうとき、事件を未然に防ぐために、警察官は力を使うことが許可されている。そういう建前が警察官にはあるから、冷静に建設的な会話ができずに大声を出して煽ってくる人に対して、力で制圧をする。

僕個人としては、冷静に話し合って、悪いことしたなら罰金を払う。逮捕される。それでいいと思う。でも、コロンビア人は悪いことをしても、裏金(ワイロ)で何とかしようとする。

たとえば、ブカラマンガではピックプラカと言って、バイクや車のナンバープレートの末尾の数字によって、その使用が禁止される日がある。

0~9の数字で、「今日は0の数字は乗っちゃダメ。明日は1、次は2」といった具合だ。渋滞を緩和するためだ。

だから0が禁止されている日に、0の車やバイクが走っていると、ネズミ捕りのように交通専門の警察に捕獲される。反則するとバイクは300mil(1万円)の罰金が取られて、さらにバイクも一時取られる。だから、ピックプラカに引っかかって、泣いている人がたまにいる。最低月給が700milだと考えれば、一度の失敗で300mil取られることがどれだけ大きなダメージかはすぐにわかるだろう。そのため、捕まったときに「これでどうにか許して。」と100milを渡す人もいるそうだ。そうすれば、警察も儲かる。こうにして、コロンビア人の大嫌いな「汚職」が繁栄していく。

 

多くのコロンビア人は「自由」と「無秩序」をごちゃまぜにして考えているので、警察官が秩序をもたらそうとすると、それに激高し、「権利がどうのこうの」とか言い始める。

 

警察が国家権力であり、国家側に立つすべての組織に『汚職』があると思われているコロンビアでは、警察は尊敬の対象にはないのだ。

このイメージをぬぐうのは相当に大変だし、コロンビア人が「無秩序」と「自由」の違いを理解して、そこから「秩序」を生み出すにはあと10年くらいはかかるだろう最低でも。

経済がいくら進んでも、経済成長だけが先を歩いてしまい、国民の道徳レベルがついてこないうちは、賢い政治家の思うがままに『汚職』は行われ続け、国民は知らず知らずに自分の身を守るためにその「汚職」に関与し続けるのだろう。

 

コロンビア人にとっての『汚職問題』については、別の記事で扱います。

 

 

基本的に、みんなこうやって面白がって集まってきます。煽るに煽るし、ビデオをとっていれば警察はなにもしないと思ってるけど、コロンビアの警察はビデオ撮影でひるむことはない。

当の本人たちも引くに引けなくなって、さらに見世物化する。

 

コロンビアの警察は、こちらが何もしなければ基本的に話しかけてくることはない。このビデオを見て、恐怖心を持ったりする必要はない。

コロンビア人とコロンビア人のケンカもこんなもんだ。ことが起こった後にも、ガタガタガタガタずっと「だって、私は~~」みたいなことをずっと主張し続ける。

このビデオの終わり、3:50くらいから、「汚職だ。これは権利侵害だ」と出張する。

 

このビデオではどちらが正しいのかはわからない。

 

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これも何が起きているのかはわからないけど、この警察は交通局のひとたちなので、「バイクを無断駐車して、持っていかれるところをこの若者が逃げようとしている」ところ。

こうなったら、バイクの番号も控えられているし、激高して抵抗する意味が僕にはわからないのだが、コロンビア人って周りが見えなくなるとこうになる。

自分の主張を強行突破させようとする。この若者が殴らないだけ僕の想像よりも上だ。

 

 

 

 

 

終わりに

 

 

ぼくのコメントよりも、あなたがこれらの動画を見て感じたことのほうが大切である。

ぼくは幸いにも、コロンビアに来てから一度も犯罪に巻き込まれたことはない。

日本から持ってきた鎌がなくなってしまっただけで、きっとそれもどこかに置き忘れただけだ。

でも、基本的にコロンビアでは置き忘れて、知らないコロンビア人に拾われたものは戻ってこない。

その持っていった人を特定できたとしても、取り返すことはほぼほぼ不可能である。

だから、置き引きは注意が必要だ。レストランで食べるときは、当然日本のように椅子の背もたれに鞄を引っかけてなどいけないし、必ず自分の身体のどこかに触れるようにしておくべきだ。ぼくは、片足に引っかけている。コロンビア人は基本的に、太ももの上に置くか、通路側からもっとも遠い誰も届かない場所にまとめて荷物をおいたりする。

しかし最も効果があるのは、鞄をもたずに過ごすことだ。

ぼくは基本的に、手ぶらで、ケータイと財布だけで歩いている。それも、なるべくポケットがふくらまないように気を付けている。

小銭を道端のひとにあげるときに、財布を取り出さずにすむように小銭は小さいポケット(昔懐中時計入れだったところ)に入れている。

 

 

コロンビアに興味がある人が、犯罪に合わずに、良い思い出のままコロンビアを去ることができれば、ぼくはそれが一番うれしい。

 

 

Chao

 


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Chaito

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