コロンビア次期大統領選 決選投票はいよいよ明日!!コロンビアの将来はどうなる?
日曜日にコロンビア次期大統領選がある。
ドゥケ氏とペトロ氏の2人による決選投票だ。
大手企業の調査によれば、ドゥケ氏は50%近く、ペトロ氏は30%後半の支持を獲得している。
ドゥケ氏優位の状態は、第1回の投票以降、依然として変わっていない。
ドゥケ Duque とペトロ Petro の一騎打ち
ドゥケ氏は貧困層と富裕層を取り込むような政策を提示している。税金の削減など。また、今回の1つの大きな争点となっている「元ゲリラ組織 FARC構成員への対応」だが、ドゥケ氏はウリベ前大統領と同じ派閥に属しており、「現サントス大統領政権が元ゲリラ構成員に対して譲歩しすぎている。しすぎた。」という意見である。そのため、ウリビスタと呼ばれる、ウリベ元大統領を支持する人々の支持基盤を受け継いでいる。平和交渉で順調に進んできたこれまでの結果を見直そうとしている。
まだ40代で、若さとクリーンさを売りにしている。
ペトロ氏は、中間層に人気のある候補。ドゥケ氏は資本主義にしたい意思があるため、それを阻止するための票数が第1回の投票ではペトロ氏を含む、他の4候補者に流れた。
僕の配属先はNGOだが、ドゥケを応援する人は1人もいない。ちなみに、ぼくの身の回りの話だが、日頃から政治への理解を深めている専門家や学者の人たちでドゥケ氏を支持しているひとにあったことがない。だから、なぜドゥケ氏がこんなにも人気なのが、ぼくの中ではよくわからない。大衆に対してうまくアプローチするのが上手なのだろう。
前回の1回目の投票では、ペトロ氏とファハルド氏の2人の2位争いが接戦だった。支持率で言えば、この2人は3%も違わなかったはずだ。
そのため、ファハルド氏を支持していた層が、ドゥケ氏とペトロ氏のどちらに投票するかが注目されていた。
政策が近い候補者が集まると、理論上はこの写真のような状態になるはずだった。
(左から、ペトロ、ファハルド、カジェ)
政策的には、ファハルド氏とドゥケ氏の距離は遠い。そのため、ファハルド支持層はペトロ氏を支持することが予想されていた。
また、実際ペトロ氏・ファハルド氏が肩を組んだイラストがたくさんSNSで流れ、対ドゥケで共闘しそうだった。(上のイラスト)
しかし、蓋を開けてみれば、第1回目の投票後に、3番目だったファハルド氏は特定の候補者を支持しないことを宣言した。
つまり、ファハルド氏とペトロ氏の政策は近いのにもかかわらず、直接的にペトロ氏を支持する(投票を促す)ことを避けたのだ。
そのため、配属先で行われたセミナーでは、それがなぜかを分析していた。なぜなら、ドゥケ氏の政策というのは、ペトロ氏とファハルド氏が提案しているビジョンと大きく異なっていたからだ。
(ぼくの配属先は、紛争被害者などを支援していたり、多くの弁護士の人たちと一緒に働いているため、政治的な変化によく注意を払っている。NGOということもある。)
その一つの理由
ファハルド氏の近しい血縁者に、元大統領ウリベ氏の親族がいたのだ。
ドゥケ氏が所属する党の党首はウリベ元大統領。
ファハルド氏とウリベ氏がつながっている。
ファハルド≒ドゥケ????
という裏のつながりが浮かび上がってきた。
だから、政策が似ていても、ペトロ氏を”直接的”に応援しないのではないのだろうか。
納得いくような関係だ。
ぼく自身は、「自分のことではない」ので、あまり詳しくコロンビア政治情報を聞いていない。
コロンビア人に政治のことを訊かれて困ることもある。
でも、配属先内に限らず、ぼくが一緒働いている人やぼくと親交のある人でドゥケ氏を応援している人がいない。
それでも、任地のブカラマンガでもドゥケ氏が過半数以上を勝ち取って、一位の座だった。ぼくが関わらない層が、ドゥケ氏を支持していることは確かなようだ。
ドゥケ氏の支持率が下がり、ペトロ氏の支持率が高まっている。
結構良い勝負になってきそうな印象だ。それでも、ドゥケ氏の優勢は変わらない。
今回の結果によって、最近落ち着いていたゲリラ組織や元FARC残党の活動が再び活発化する可能性もある。
ワールドカップ中だが、
明日の投票結果によって、これからのコロンビアの未来が変わることは確かだ。
投票前後の日は、ley seca お酒を売ってはいけない法 が発令されている。
⇒今週末のコロンビア次期大統領選挙の経過と禁酒令措置:冷静な判断で投票するためには、アルコールは禁止しないとね
コロンビアでは、大統領選を迎え、その後日本とのワールドカップ初戦。
国内のイベントが目白押しです!!!
LEAVE A REPLY