成果よりも、「私」という存在自体を大切にしてくれる優しいコロンビアの人たち【寄稿作文】
コロンビア青年海外協力隊ボランティア内でのコミュニティ便りに、帰国直前ということで書きました。
著作権と言うか、その辺のことはこの便りに関しては全く分からないので、一応その便り自体の部分はモザイクがけにしました。
以前、文字数が多くてボツにした文章を紹介しましたが、それの完成版と言ったところでしょうか。
⇒⇒幸せがあふれたこの国で、われわれ日本人が学ぶべきこと 【作文】
まったく違う内容にしましたけどね。
ぼくは読んでいる人にきちんと背景などの前説をしっかり書いてしまうので、文章が長くなる傾向が強いです。
特に、ブログでは、「好きなことを書く」ことと「みんなが知らないコロンビアの僕の身の回りの世界を紹介している」ので、描写をきちんと説明しないと伝わらないと思います。実際にぼくが住んでいる世界がうまく伝わっているかどうかはわかりません。笑 みなさんに、うまく伝わっていることを切実に願ってます。
このブログは誤字脱字も多いと思いますが、そこはご容赦ください。ときどき、「の」が「と」になってたり、文脈の接続詞がおかしかったり、「しかし、」が連続でやってきたりすると思います。
それでも、2ヵ月前の文章に比べたら、主語もわかりやすいし、文脈もつかみやすくなっているかと思います。
*自分でも、このブログ移転前の文章を読んでいて、「コレ、ひどいな日本語」と感じます。恥ずかしいです。すみません。帰国後に、以前書いた前のブログの記事を、中身のニュアンスは変えずに、日本語と構成だけきちんと整理して、このブログに再度投稿していこうと考えてます。
文章を削って短くすることのほうが難しいのですよね。
長くだらだら書いたり、長くだらだら話したりするのは簡単で、そこから要点だけをつかんで、パッと伝わるものを書く。まぁ500字ではね。
でも、小学生の卒業文集が原稿用紙2枚だったりしますけど、彼らの文章は意外と情報量が多く、理解できるものです。それは自分が同じような感情や状況を経験しているから、その経験で彼らの健気な文章の余白を、勝手に補完して理解できるわけです。
ですから、完全に知らない世界の話を少ない文章で表現するのは難しいのです。
この記事はコロンビアボランティア内限定のモノなので、ある程度状況が似ており、少ない表現も互いに余白の部分を理解できるので、伝わる内容は多くなります。
では、どうぞ
すぐ読み終わります。600字ですからね
成果よりも、「私」という存在自体を大切にしてくれる優しいコロンビアの人たち
28年度1次隊・木村純平・野菜栽培・ブカラマンガ・NGOコンプロミソ
私がこれまで接してきたコロンビア人の多くは個人主義志向で、個人の幸福感を優先する傾向が強いように思う。そのため、私が一緒に仕事をすると様々なところでうまくいかない壁に出会う。その「うまくいっていない点」を分析整理できること自体、私の特性なのかもしれないが、彼らはその壁の存在に気づいていない。だから、城壁のようにいつまでも壁際を歩き続け、なかなかその壁の反対側の景色を拝むことができない。しかし、彼らが「仕事が嫌いだ」と言うことはない。それはなぜか。それは、仕事が人生のすべてではないからだ。
仕事において、結果よりも、働いていること自体を評価している。つまり、その人の存在自体を認めている。結果が伴わなくとも、一生懸命その人なりに働くことが大切なのだ。だから、私の目からはしばしば「働いているフリ」に見えるときがある。そこには、コロンビア全体として、働き方の伸びしろがあるだろう。
ボランティア活動はとても複雑だ。コロンビア人のイニシアティブのもと、活動を行わなくてはならないからだ。それでいて、活動の成果もあげなくてはならない。しかし、私が10年以上働いてきた同僚並みにスペイン語で働くには無理がある。
コロンビア人は私の存在を仕事よりも大切に扱ってくれる。仕事にばかり固執しない、コロンビア人のこの優しく包み込むようなのんびりとした幸福感というのは、どことなく居心地が良いものだ。そのように考えると、私が得た最も大きな成果というのは、『私が彼らと共に過ごした時間』なのかもしれない。
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写真が3枚なのは、3枚までというルールがあったためです。
また、このブログで見たことある写真もあると思いますが、この作文はコロンビアボランティア内でのコミュニケーションのためのモノなのです。
そのため、ほかの隊員に紹介するために、職種とは関係のない、一般的な部分についての記事にしました。
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