第3弾:技術面接は応募職種によって内容が違うので、不安なら現役隊員に相談したほうが良い 【青年海外協力隊 試験&面接】

こんにちは

第3弾になりました。
この協力隊&コロンビア特集については、時系列的に紹介していきたいと思っています。
そのほうが漏れを少なく紹介できるのと、青年海外協力隊のことをあまりよく知らないひとにとっても、理解がしやすいと思います。
ぼくにとっても時系列的に紹介したほうが記憶をたどるのが容易で、あとあと抜けてしまった部分を埋めていったり、体系的にまとめていきたいと考えています。

さて、今回は前回の記事の続きです!!
前回の記事⇒第2弾:青年海外協力隊になるためには2つの関門を突破しなくてはならない 試験&面接&服装

第2弾では、第2関門中の人物面接まで紹介しました。

 

それでは、最後の1つ、技術面接について紹介していこうと思います。

 

技術面接は、職種別の面接です

第2関門にある2つの面接は、人物と技術面接。
人物面接というのは、すべての応募者が受けるもので、面接官も一律応募者全員に対して同じです。
面接室がいくつかあり、その各部屋ごとに担当の面接官がいるので、同じ面接官ということはありませんが、面接官による差異は大きくないと思います。

一方で、技術面接というのは、応募職種別に受けるものなので、面接官はその道のプロです。
多くの場合、JICAの技術顧問を担当している先生が面接官を行っている場合が多いと思います。
そのため、大学の教授や専門組織の先生に面接をしてもらうことになります。

これだけでも、緊張しそうですね。

 

ぼくの職種の面接は、和やかでした。


ぼくが受けた職種:野菜栽培の場合、面接の先生は東京農業大学の教授でした。

ぼくが在籍していた日本大学 生物資源科学部 国際地域開発学科と東京農業大学の国際系のコースは、戦後の柘植系のコースとして長い間交流があります。
そのため、ぼくの学科の先生を、農大の先生が知っているケースが多々あります。
国際協力を目指す農学系の学科(コース)ですから、同じ志のなかにいるわけです。

そのため、ぼくの技術面接はとても和やかでした。

応募書類の用紙を見ながら、面接が進められたので、学歴の時点で「おお、日大の国際地域開発学科か。担当の先生はだれ?」となり、『ああ、○○先生のところか。じゃぁ、だいじょうぶだね~。』とその段階でなりました。

 

そういう面でも、先生同士のつながりというのは大きいものですね。

訊かれたことは難しくなく、
・野菜は育てたことある?
・どのくらい育てたことあるの?
・「ぼかし」って知ってる?
・技術補完訓練は行きたい?

ぼくの場合は、この程度でした。
こればかりは参考程度に理解してください。
同じ野菜栽培を受けたからといって、同じ質問がされるとは限りませんし、保証はできませんのでご了承を。

 

・「ぼかし」って知ってる?
この質問に対しても、技術や知識を問う意味合いよりも、「こういう技術があって、これは協力隊のひとが考案した素晴らしい技術だから、活動で実践してみるといいかもね」という紹介の意味合いが強かったです。

そのため、僕の場合、ほとんど技術力を審査されることはありませんでした。
言い換えれば、学歴がその保証になった可能性が高いですね。
面接官と交流のある農学部を出て、そのあと、農地土壌分野の研究を海外をフィールドに行った。
これだけで、まぁ青年海外協力隊の農業部門、特に野菜栽培で派遣されるのには十分であるという判断に行き着いた気がします。

その面接の先生が優しかったというのも大きいですけどね。
それが一番の理由だと思います。

 

・技術補完研修は行きたい?

技術補完研修というのは、派遣前訓練(語学を学ぶ70日間の訓練)前に実施される職種別の研修です。
これは実施される職種とそうではない職種があります。

野菜栽培という職種の場合、派遣前訓練があります。
これは、合格後、派遣前訓練に入る前に受けます。
野菜栽培隊員候補生は、群馬県甘楽町の自然塾という有名な場所で数カ月(3ヵ月だった気がします)の共同生活をしながら、甘楽町の農家さんのもとで朝から晩まで学びます。
日本の農家さんのもとで、農業の基礎をしっかりと学ぶことを目的としています。

この技術補完研修には、全員が参加するわけではありません。
JICAが「この候補生は、技術補完研修を受けるべきである」と判断した場合に限り、この技術補完研修をうけることになります。

ぼくは面接でそれを問われたわけです。
ぼくはその技術補完研修を受けたかったのですが、結果的に受ける必要はありませんでした。

応募している時期、ぼくはまだ修士2年生だったので、まだ学生でした。
研究活動をしっかりしていたので、その研修を受ける場合、修士修了後の4月から数カ月受けるパターンしかありませんでした。
面接官の先生には、もしかしたら、そういうぼくの学業面を考慮してくれたのかもしれませんね。

その真偽については、選考側しか知りえませんので、あくまでも推測になります。

 

職種によっては、技術面接は和やか

ぼくの例からもわかるように、技術面接は和やかに進む場合があります。

こればかりは、その応募職種の面接官によります。

優しい面接官であれば、とても和やかに進みます。

また、面接官と応募者が知り合いである場合もあるようで、そういう場合も面接は和やかに進むことでしょう。

 

圧迫気味に、面接を受ける職種もあるらしい

その一方で、和やかではない面接もあるようです。


誤解を招くとよくないので職種をあげることはしませんが、「あなたが行って何ができるの?」、「それは誰でもできることじゃない?」、「行って、必要とされなかったら具体的にどうするつもり?」などなど。
このくらいは優しいのかもしれませんね。

そういう面接は実際に受けたことがないとわからないものです。

ぼくが受けたわけではないので、その説明をするのは難しいですが、合格後の訓練所でいくつかそういう事例を耳にしました。
特に、教育関連の若い応募者に対して、そういうような面接が行われているような印象を受けました。

ストレス耐性や打たれ強さを視ているのかもしれませんね。
ぼくは圧迫面接とかあまり好きじゃないので、それに対してのコメントはしませんが。

 

それでも、訓練所でこういった話を聞くことができたということは、かえって言えば、その人たちも技術面接をパスすることができたというわけなので、「面接の雰囲気」自体を過剰に気にする必要はないと思います。
圧迫気味の面接によって面接の雰囲気が悪くなったとしても、それは面接官側が意図してそういう雰囲気を作り出しているだけですから。
面接を受ける側からすれば、とても後味が悪いでしょうが、気にしないことです。

 

職種によって技術面接のやり方や内容は違うので、他の職種のひとの話を聞いても参考になりません

この面接会場にいるすべてのひとが、技術面接が応募職種によって内容が大きく違うことを知らないと思います。

職種による違いはとても大きいことをまず理解しましょう。
青年海外協力隊に合格するまでも、青年海外協力隊の候補生になって訓練所で訓練を受けている間も、晴れて青年海外協力隊の隊員になり派遣国で活動を行っている最中も、そして活動期間が終わるころまでに得られる結果のレベルも内容も全部違います。

この事実は青年海外協力隊の事業のなかにいることで、徐々に理解できるようになっていきます。
ですから、青年海外協力隊事業に応募した段階で、職種による違いの大きさを考慮することは非常に困難です。

しかし、試験会場で横に座っている異なる職種の応募者と技術面接についての具体的な情報交換をすることはナンセンスです。間違いなく。

 

人物面接の順番がアトランダムであるのに対して、この技術面接の順番は同じ職種で固められています。
というのも、待合室で情報交換が行われるのが嫌だからでしょう。(単純に、面接官の都合もあるでしょうけど)

そのため、同会場にいる同じ応募職種のひとたちと情報交換することは不可能です。

 

ですから、まわりのひとの技術面接情報を聞いても、参考程度にしておいたほうが良いと思います。

 

合格率を高めたいのであれば、最近協力隊員になったひとに教えてもらおう


技術面接が審査である以上、そこには万全の状態で臨むことが理想です。

事前に準備を行っていることも、評価されるポイントであり、雰囲気や内容がわかっていれば心構えができます。
そうすれば、物怖じせず、その面接官が意図する本質的な評価ポイントを見抜くこともできるでしょう。
このアドバンテージは大きいです。

試験ですからね。
事前に対策を講じておくことは悪いことではありません。

かく言うぼくは、全くなにも準備してなかった気がします。笑
後輩で同じ職種で派遣されている子がいたので、もしかしたら何か質問したかもしれませんが、まぁぼくも協力隊として派遣されていたからわかりますが、自分の周りの世界が目まぐるしく変わるので、過ぎたことはあまりよく覚えていません。

テストの点数が良い点だったから、解答ミスした問題をそのまま放置して、遊んじゃうようなものです。
終わったことをきちんと見返したりはしないものです、良い結果であればなおのこと。

さらに言えば、任地に派遣された後は目まぐるしい世界のなかで生き、毎日毎日壁を乗り越える経験ばかりになるので、過去にそびえたった壁が可愛く見えてきます。
「あのとき、あんなことで悩んでたな~。あの面接のとき、すごい緊張していたな~。」と。

そのため、可能であれば、訓練所で訓練をしている協力隊候補生に聞くのが一番良い気がします。
訓練所生活をしている間であれば、まわりに様々な職種のひとがいます。
連絡を取ったひとが野菜栽培隊員であったとしても、ほかのPCインストラクターや小学校教育などの異なる職種のひとを紹介することができるわけです。
基本的に、協力隊になる人やなりたい人というのは、他人への壁が低い傾向が強いので、とてもフレンドリーで気さくです。
ですから、気軽にそういうひとに連絡を取って紹介してもらうと、とても良いと思います!!

 

何回受けても、受からないひともいます

ぼくは幸いにも1発合格でした。

が、何度受けても受からないひともいます。

ぼくが受験したときに試験会場で話したひとは「これ、5回目」と言っていました。

そのひとは農業系の職種に応募していました。
結構特殊な地域の要請に対して、応募していました。

モンゴルやウズベキスタンなど、あっちのほうです。
その地域のある要請だけを希望して、何回も受けていたようです。
第1関門の書類関係は突破できるけれど、毎回第2関門の面接で落とされるそうです。

その要請は数年間空席のまま残っていたそうなので、単純に「何かが」そのひとがその要請で派遣されるためにはなりたかったのでしょう。
不思議なモノです。

農業職種になると、気候や風土などの自然環境を相手にする必要が出てくるため、たとえば、モンゴルで実践するために必要な農業知識とコロンビアで実践するために必要な農業知識に違いが出てきます。
ですから、なかなか「第1希望:モンゴルの要請、第2希望:コロンビアの要請」とは書きにくいものです。
というのも、各地域によって要請内容は大きく異なりますし、その要請内容が示す隊員に求める専門ポイントが変わってくるので、応募書類に書く内容がぼやけやすくなります。

応募書類や就活のときの履歴書もそうだと思いますが、1つのことを想定して書き進めていくものです。
その想定は、そういった「合格したいこと」に沿って書いていくわけですから、そのポイントがブレブレだと内容が弱くなってしまうわけです。

 

ですから、全く活動内容が違う要請にトライするのは難しいのです。

そのかたが最終的にどうなったのかはわかりませんが、必ずしも1発合格できるわけではないということは肝に銘じておきましょう。

 

 


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Chaito

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