JICA公式サイトに記事を掲載してもらいました。【コロンビア、野菜栽培隊員】

 

農家自身が「考え、理解し、納得する」こと

JICA世界HOTアングル「世界約150ヵ国のJICAの現場で活躍する人々のHOTな声をお届けします」

という、JICA広報サイトに、コロンビアで活動する野菜栽培隊員としてのHOTな記事を投稿しました。

僕が草案として提出したものはもう少しハッキリとした言い方でした。

それを添削してもらい、最終的には以下のリンク先にある、JICA広報に沿う、綺麗で簡潔な物腰の柔らかな文章になりました。

文字制限があるなかで書いたので、すぐに読み終わります。興味があるかたは一読ください。

ただ、サイトに掲載されている6枚の写真は小さく紹介されていたため、それらの写真だけはこのサイトに大きく紹介します。

 

 

下の赤字をクリックすることで、公式サイトに飛びます。

2018年5月25日 木村 純平(青年海外協力隊[野菜栽培]、群馬県出身) 農家自身が「考え、理解し、納得する」こと

ぼくの任地では、このように半永久的に利用できる針金を等高線上に張っています。これに、マメ科のツル性作物を吊るす糸(フィケという植物の繊維で作られたヒモ)を垂直に結び付けます。かなり、システム化された素晴らしい技術です。このマメ科植物を育てる場合、すべての農家がそれぞれの針金がある場所で育てることになります。トウモロコシを間作、輪作している場合が多く、ぼくもそれを薦めています。
コロンビア人が菜園をつくるとこういう形になる、スプリンクラーや点滴灌漑を実践している農家が多い。というのも、農村は山間部にあり、ホースで源泉から水を引いてくることが彼らにとって常識なので、ホースを使った散水方法に関する技術に特化している。僕らがイメージする畝よりも、幅が広く、農家さんはこの上を平気で歩く。だから、次の写真のような、幅が狭く、畝の上を歩かない畝立てを普及している
これはモデル菜園のひとつ。ここでは畝立てと有機物マルチの重要性を感じてもらっている。畝を立てて、規則正しく作物を育てることで管理が容易になることに気付く農家が多く、畝立てをする農家が増えた。基本的に、ぼくは言葉で説明しない。考えて、感じてもらったあとに、その考えとその技術をやる理由を照らし合わせるようにしている。だから、理解できずに畝立てを採用しない農家さんももちろんいる。でも、記事内でも述べたように、自助発展には「自分自身で考えること」が大切だと思うので、その人たちになにかを押し付けることはない。だから、ぼくは基本空気みたいな存在だ。紹介はするけど、それ以上は踏み込まない

 

この傾斜はゆるゆるだが、こういう感じでテラス栽培も普及している。山間部ということもあり、農家さんは平たんな畑を持っていないことが普通だ。だから、傾斜地栽培に適した技術も教えている。
これは農家さんちで出されたとあるお昼ご飯。前は、このサラダの部分が素揚げしたジャガイモだった。それが、野菜に変わった。農家さんが自分の菜園で矢視をつくるようになったことで、その量はまだ十分ではないが、徐々に野菜を食べる習慣がついてきたのだ。うれしいことだ。いまだに、炭水化物系が多いけどね
ミミズコンポストのワークショップ。子どものほうが「ミミズ」に対して食いつきがいいのは、どこでも同じだ。生ごみはもちろんのこと、支援農村は牛を飼っている家が多い。牛糞を堆肥化するのはみんな面倒くさいので、ミミズコンポストとしてシステム化して、『ミミズコンポストにウンコを放り込むだけでミミズが処理してくれる』ようにしてる。あと、コーヒー農家ばかりなので、商品になるコーヒー豆以外の実の部分が廃棄されている。その廃棄実もミミズが処理できる。そのため、これらの農村は大きなミミズコンポストを行うことができる下地が整っており、実際一度普及すると結構定着率が高く、勝手にみんな改善していってくれている。良い技術は農村内でも噂で広がるもので、農家のつながりが強い農村では速く広まっていき、あまりつながりがない農村ではゆっくり広まっていく。だから、各農村に成功例となるモデルをつくることが大切だった。

 

 

青年海外協力隊員として派遣させていただいている以上、JICAから何か協力をお願いされれば、それにできるだけ応えるようにしています。

そのため、今期はいろいろな広報関係の話を頂き、それに協力させていただくことができました。

活動では、いま作製しているガイド冊子2つの製本が最後の大きな活動になります。

帰国まで、残りちょうど1カ月。

大統領選アリ、友だちからの誘いアリ、製本の締め切りアリ、JICA中間発表公務でボゴタ上京アリ、ワールドカップアリ、となかなか目白押しな最後の1カ月になります。

健康とアクシデントには気を付けてやっていきたいと思います。

 

 

23ヵ月過ごしてきた中での最後の1カ月。同じ1カ月という価値だけれど、貴重な1カ月になりそうです。

前は、こんな記事を書きました。→「コロンビアに戻ってくるから」と平穏に日常を過ごす:残り1カ月

帰国後の今年は、福島県でゆっくり将来のことを考えながら、研究機関に身を置きそうです。未定ですが、お誘いいただきました。

コロンビアには旅行しに戻ってきますけどね!!友人の結婚式も控えているので

 

 

この記事を読んでくれているみなさんも、体調はもちろんのこと、不慮の事故や犯罪に巻き込まれないように気を付けながら、日々を送ってください。

 

辛かったら、休んでください。

『生きていること』

これが最も大切なことだと思います。

 

 

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それでは、Chaito


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Chaito

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