コロンビア人よ、できないなら「できない」って言ってくれ!!

 

コロンビアで僕たちが会う可能性のある犯罪の記事をビデオ付きで書き終えてた。

でも今日は、『今日のイライラ』を書く。

いつもは冷静に書いているし、日頃の出来事ではなく、後々1つのテーマについて振り返る記事を書いていた。

でも、今日はぼくのイライラが通じればいいなと思う。

この文章だけを読むと、「そんなことでイライラするなんて、小さい男だな」と思うかもしれない。でも、まぁそんなものだろう。

腑に落ちないだけで怒りが爆発しているわけでもないけど

 

 


さて、舞台は靴を修理してくれるお店だ。靴修理屋さんと呼ぼう。

 

ぼくは任地のブカラマンガに来てから1週間後、つまり今から1年と10ヶ月前くらいに2500円くらいの靴を、農村でも歩き回れるように買った。

この2500円という額は、コロンビアではまぁまぁキチンとした靴が買える額だ。メーカーの正規品以外であれば、この額の予算でどの靴でも買える。

サンダルや長靴を除けば、ぼくはこの靴ともう一足しか持っていない。

なにより、大のお気に入りである。

日本でも履くために、もう一足全く同じ靴を買おうかと思っていたぐらいだ!

でも、いま履いている靴は、ぼくのコロンビアでの思い出のすべてと共にある。

だから、単純に「新しいものを買おう」とは思い切ることがでなかった。

 

公園の靴磨きのおじさんたちに何度もクリームで磨いてもらったし、どこに旅行に行くにもこの靴で出歩いていた。

左がもともとの色だった。磨いてもらって、好きな色にしてもらった。
よく綺麗にしてもらったのに、80円くらいだった。安い。コロンビアの場合、公園に行けば、こういうおじさんが靴を磨くビジネスをやってる、

 

 

 

当然、たくさん使えば、その分靴も傷む。

ぼくはカカトをするように歩いてしまう癖があるので、カカトの外側の部分が磨り減っている。そのくらい“履き潰した”。

くるぶしを保護する部分のクッションが剥き出しになってしまっている。

愛着があるからこそ、日本でも履き続けたいと思っていたからこそ、修理に出すことに決めた。

 

壊れてしまっているのは、

①紐通しの部分の金具が外れている部分と②クッションの部分が剥がれ、中身が露わになっている部分の2箇所だけだ。

 

素人目線で見ても、①は前公園のおじさんが専用の道具でパチっとホチキスのように留めるだけで、ものの数分でやってくれたので簡単だ。

問題は②のクッションが露わになっている部分。これは、まぁ黒のパッチを貼ってくれれば良い。

 

それだけ。

そんなに難しいことではなさそうだった。

ましてや、靴修理を専門にやっているお店なら、そんなの屁でもないだろう。

 

思いだったが吉日ということで、職場の近くにある靴修理屋さんに持って行った。

コロンビアでは、ジーンズやケータイなどモノを預けて修理してもらうとき、前払い金を払う。相手から「いくらが前払い金ね」と提示されることもあれば、「いくら前払いする?」とこちらで決めることもできる。

今回ぼくは30mil peso、日本円で1000円を修理代総額として提示され、何を思ったのか30milすべてを前払いで払ってしまった。

 

これの何が良くなかったか。

まず、コロンビアのサービスは基本的に「お金を貰えるまでは頑張る」タイプだ。

だから、サービスを受けるまではお金を払うべきではない。ヨーロッパやアメリカでもそうらしい(??)

以前日本に来ていたヨーロッパのひとが、「日本のホテルはすべて前払い方式。だから、ホテルのサービスが悪かったときに値引き交渉をすることができなくて困っちゃうわ。まぁ、日本のホテルサービスは素晴らしいからその必要はないのだけどね!」と言っていたドキュメンタリーを見たことがあった。

 

ここコロンビアでも前払いは必要最小限の額にしておくべきだろう。

同僚にその話をしたら、「全部払っちゃダメだよ!靴を売られちゃうかもしれないし、コロンビア人はお金を貰ったら、それにかまけて働かなくなるんだから!!」と言われた。

靴を売られるのは考えたことがなかった。まぁたしかに、ぼくが30mil払って、さらにその靴を他所に売っちゃってとぼけちゃえば、50milは儲けられるもんな。まぁお金は取り戻すけど。

 

というわけで、ここまでは順調だったのだ。

靴修理屋さんに行って、修理代を請求され、それに前払い金を払うだけだからね。

要する日数は2日間。

1日で終わりそうな気がしてたんだけど、まぁそんなものだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日が経ちました。

行ってみると、遠目に見ても特に変わった雰囲気のない僕の靴。

「今日受け取りの日だから、取りに来たよ」と言うと、「まだ終わってないから、明日の同じ時間に来て」

『これ、全く触ってもいないぞ、こいつら』と思ったけど、もともと1日で終わる仕事だと僕は思っていたから、「なんだ結局一日でおわるんじゃないか!」と理解した。

 

 

はい、コロンビアってそんなもんだよね。

べつに「ああ、そう。いつものことか」納得納得。

 

こんなことではイライラしない、さすがに

 

 

 

 

 

 

そして、1日経った今日。

やっとサンダルじゃなくて、お気に入りの靴が履ける!!

と、少しルンルンに、同僚たちに「今日靴が返ってくること願ってるよ!」と皮肉の冗談を言いながら、歩いて1分のところにある靴修理屋さんへ。

 

べつのお姉さんが靴を持って来ていて、店員さんが対応していたので、コロンビア人のように会話に割って入るわけでもなく、その対応が終わるまで心穏やかに後ろで待っていた。

『昨日のところには靴がないから、やっと終わったか!』と一喜していると、お姉さんの対応が終わった。

昨日「明日同じ時間に来てね」と言った女性店員だったので、顔がわかるからすぐに靴を持ってきてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ココに合う留め具を持ち合わせていないから、明日セントロに見に行かなくちゃいけない。月曜日までには終わるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ハ?

 

 

 

 

 

 

 

ハハッハハハハハ

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を当然のように自信満々に話してきたことはひとまず置いておいて、

『その留め具そのまま紐に宙ぶらりんになってるから、別に特段買いなおさなくてもいいのだけど???????』

 

この一番手前の部分の留め具

 

 

 

 

 

 

ほっほう。なるほどね!まず見てすらいないと。

 

だって、この留め具をグッと道具ではめるだけだもん。ただそれだけ。その専用の道具さえあれば、僕にだってできる。

 

 

ということは、まぁもちろんクッションの部分もそのままだよねー。

そだねー

 

 

 

 

これはこのお店はダメだ。働く気がなさすぎる。一番嫌、口だけ。

前払い金のお金はもちろん返してもらって、ひと言言ってやろうかと思ったけど、「言ってもどうせ何も変わらないから、構っても仕方ない」とそのまま職場に戻った。

さすがに張り詰めた雰囲気で、すごんだけどね。

 

 

 

基本的にコロンビア人全体としてそう。口が達者だから、口だけはうまい。

というか、イライラしているからとかではなくて、ぼくはコロンビア人の口から出る言葉の30%くらいの部分は信じていない。同僚でも、友だちでも。

 

 

同僚も、毎回農家さんに説明する内容が変わったり、数字がころころ変わる。

それをコロンビアに来て、3ヶ月目くらいに理解した。

毎回、同僚の農業技師が農家さんの質問に対して、間髪入れずに答えていたのだ。

たとえば、「アボカドの木にはどのくらいの何の肥料をあげればいい??」と農家さんが聞けば、「石灰を撒いて、そのあとカリウムとリンをそれぞれ500gずつあげればいいよ」と瞬時に応える。

この数字が毎回変わるのは当然なのだが、そもそも『そのアボカドがどういう状態で、どういう土のところにあるかによって、与える肥料の量は変わると思うんだけど。。。』と根本的にその助言の仕方が気になってもいる。

 

そして、それをコロンビア人は後ろめたさとかもなく、自信満々に「俺は良く知ってるから」みたいなスタンスで話してくるのだ。

確実にわかったのは、一緒に住んでる弟が平気でいつも嘘をついていること。そして、それを親は特に注意しないこと。

 

ワールドカップでロシア代表が31試合出場国すべてと試合をすると本気で信じていて、それを「テレビでそうに言ってたから」と豪語する。

「んなわけあるかい!!」とみんなで指摘するのだが、きっとほかのコロンビア人も多かれ少なかれ、彼に似ているんだなと理解している。

 

 

 

 

「17時に集合ね!」と言われると、18:30くらいになぜかみんな示し合わせたかのように集まり始める。

「今日中に送るね」と言われると、今日中には送られない。

 

 

コロンビア人は時間にルーズなのではなく、言葉の重みを理解していないんだと思ってる。

約束も守るものではないのだ。無論、紙媒体で伝えても、守らないけどね。

 

仕事でも言葉で全部やりとりして、メールや紙媒体にはしたがらない。そのように「形に残される」と言い訳ができなくなって都合が悪いのだろう。

 

 

 


 

というわけで、今日は靴修理屋さんにイライラした話でした。

できないなら「できない」と言えばいいのに、それをプライドが邪魔して言えない。プライドが高いから、誤ることもしない。

「これがうちのサービスだし、できないのは仕方ないよ。だって留め具がないんだから」という自己弁護のための苦し紛れの責任転嫁。

 

 

なかなか悲しいことだね。

コロンビア人は責任転嫁するのが好きで、なんでもほかのひとのせいや政府のせいにする傾向がかなり強い。

自分の努力でどうにかできる部分 と 社会的な問題 を区別して考えることができないから、すべてを公のせいにする。だから、基本的に努力はしない。そりゃあ、ほかのひとに責任転嫁して、自分の非を認めなければなかなか自助発展は難しいわ。

 

 

経済が発展しているんだけど、それに国民のレベルがついていっていないんだよね。

例えて言うと、小学生がパソコンを使ってるみたいな感じ。

すごくいいモノを持っているんだけど、それは宝の持ち腐れで、うまく使いこなせない。でも、本人はじぶんが好きなように自由に使えるから、満足している。

そのパソコンをうまく使える人が使えば、きちんとワードもパワポもFXだって、ブログだってなんだってできるんだけど、本人はインターネットだけで満足している。

本人は最大限使いこなしているつもりでいるんだろうけど、周りから見るとハード(パソコン=経済レベル)とソフト(小学生=国民)のギャップが大きい。

そのギャップを、大学生=多国籍企業がかっぱらっていく。未使用資源をもらっていく。

 

大人が子どもっぽいのも幸せそうでいいんだけど、10人に1人くらいの割合でいる「思慮深いコロンビア人」がどんどん増えていってくれることを願ってる。

おもしろいのは、コロンビア以外の国を知っている人は基本的にすごく賢明なんだよね。やっぱり、外の世界を知ると、自分たちが「井の中の蛙大海を知らず」であることに気付くのだろう。

かくいう僕もその少なからずそのカエルの一人だったのは事実だ

 

 

 

 

 

なんか写真で自分の靴を見たら、思った以上によれよれで汚い感じになっていることに気付いた。

今回の件も何かの縁ということで、新しい靴を買おうかな。。。。

 

おしまい

 

 

これ書いているときに、夕飯に呼ばれたから部屋から出たら、リビング中に煙が蔓延していて、曇ってた。

何かと思ったら、弟がアルミホイルをキッチンで燃やして悪ふざけをしていたみたいで、お母さんに怒られていた。

アルミホイルが燃えるとめちゃくちゃ煙が出ることを知らなかったらしい。笑

夕飯のホットドックを食べながら、一緒に住んでいる大学生と弟3人で、彼のアルミホイル化学実験で爆笑した。弟はすごく怒られたようでしょぼくれてたんだけど、談笑した。

なにごとも経験から学ぶことが大切

彼はきっとこれからアルミホイルを燃やすことはないでしょう。。

でも、毎日何かしら不必要なことをやって、お母さんに怒られてるんだよね 笑

まぁなかには、何回も反復しないと学習しない人もいるからね。

 

 

そんなこんなで、イライラも吹き飛び、アルミホイルの煙で思い出し笑いするようになりました

 

一喜一憂の多い毎日です

 

Chao

 


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Chaito

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