映画「kiss the ground (2020)」:農業が地球を救う 【とてもおすすめ】
2020年10月に、Kiss the groundという映画がNetflixで公開された。
とてもおすすめなので、一応自分のコンセプト的にも欠かさず紹介しておいたほうがいいだろうと思った。
詳細については語らないが、
モンゴメリーさんの本3部作を読んでいる方や「環境に良い農業とはなんだ」と考えている方の答えになる部分が非常に多い映画。
先月公開された作品かつ、ロデイルインスティテュートなどの権威のある有機農業研究団体も称賛し、視聴を勧めていることからもこの映画への期待がうかがえる。そして、それが内容の真偽に対する保証にもなるだろう。
農業が地球を救うということ
農業というのは、クリーンでグリーンなイメージで語られる。
それは「食べ物」という私たちの生命活動に必要不可欠なものを生産しているからだ。
だから、事実はいずれにしても、植物を育て、土壌や動物に触れる産業なわけだから、自然の摂理にしたがっていると想像されている。
しかしながら、現状はそうではない。
現況の農業という産業自体が環境問題の一部となってしまっている。
(二酸化炭素換算で、地球上の年間25%を排出している。もちろん、農業の課題は二酸化炭素の放出だけではないが。)
これは農に関する人たち、すべての課題である。
すなわち、食べ物や飲み物を口に入れるすべてのひとが、その当事者であるということになる。
食べているもの、飲んでいるもの、ひいては買っているものによって、消費(需要)の方向性が決まり、生産(供給)のあり方が定められるからね。
「農」は歴史や伝統、地域や自然、食や人々の生活と切っても切り離せないから、農のコンセプトを変えることはなかなか難しいことです。
とまぁ、名もなきぼくがそのような大それたことを言っても仕方ないので、
ひとにおすすめしやすい、この映画が出てきてとっても良かった!!
映像が美しいので、”この手の本”を何冊も頑張って読むよりも、この映画をサクッと84分で観たほうがいいです!
土壌を良くするために農地をなるべく耕さないことは、2000年以降の20年くらいでたくさんの研究が現れ始めた。
そして、2010年以降、そのように省力かつ土壌を保全する農業の研究は、土壌生態学や植物生態学、さらには土壌ー土壌生物ー植物の相互関係といった自然環境の生態学と合流し、食料生産と農業による環境再生に応用する動きが加速している。
さらにこの直近の数年で、国連をはじめ、EUやアメリカでも有機農業organic・保全農業conservation・再生型農業regenerativeという形で次々と情報(コンテンツ)が現れ始めている。
これからの5年、10年は、こういった農業を世界中で広めるフェーズに入るだろう。
楽しみでならない。
Netflixで公開されていますので、是非観てみてください!
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