「L」と「R」の音を聞き分けられない日本人は、舌で覚えるしかない
英語でときどき馬鹿にされる話を聞く。
『日本人はどうして、レストランで「シラミ」を注文するんだ?』
ご飯はRice、シラミはLice。
Rの発音ができる人は「ご飯」を、
できない人は「シラミ」を注文する羽目になる。
こういう話を聞くたびに、「英語を話しにくいなぁ」と思うわけだ。
目次 Índice
LとRの違いは日本語にはない
言語によっては、音として存在しない音域が存在する。
日本語で言えば、ラはLaであり、Raでもある。
スペインの人は、Zaザがうまく発音できない。
ほかにも、外国の人の日本語を聴いていると、特定の音は上手に発音できていない場面に出会う。
それが我々にとってのLとR。
あなたのラーメンは、Ramen? Lamen?
ラーメンは、英語表記ではRamen。
でも、Lamenと発音している日本人も多くいる。
私たち日本人にとってはどちらも同じ音にしか聞こえないので、どちらでもかまわないのだ。
でも、スペイン語圏の人は(いちいち細かいことは指摘してこないので言ってこないが)この音の違いがわかる。
ぼくは、ナチュラルにRのラーメンの発音をしている。
ひとによっては、Lのラーメンだったりする。
*右と左の話ではない
聞きとれなくてもよいが、発音できないとあぶない
スペイン語圏のちびっ子以上のひとは、RとLを使い分けられるし、聞き取れる。
みんな聞き取れるから、その音域が使われているわけだけど。。
たとえば、
Pero でも
Pelo 髪
Perro イヌ と、日本語的には「ペロ」としか表記できない音で3語存在する。
Hola やぁ(英語のHi)
Hora 時間 「オラ」でも2つある。
ぼくがよく引っかかっていたのは、
Suelo 土
Suero 血液
この2つ。ぼくの専門が「土壌」だったので、Sueloをよく使っていたのだが、ときどき気にせずペラペラ~と話しているといつしか「血液」の話になってしまっていた。
そのたびに、『Lね、L、Suelo』と話の腰を折られていた。
相手にとっては、LとRは当然のごとく別の音として存在するので、ぼくが分けて発音できないことを知るよしもないのだ。
でも、スペイン語圏の小学生以下の子たちも、LとRが区別できない。
それを小さい頃からすこしずつ学んでいくから、一度「日本ではRとLが同じ音だから、うまく発音できないんだ」と伝えると「ウチの子も小さいときはそうだったよ」と理解してくれる。
Lはこの曲がわかりやすい
この記事は、この曲を紹介するために書いたようなものだ。
ShakiraのLa La La
英語がメインで、スペイン語が少し混じった曲。
ここで出てくる、「ラララ」はすべてLa。
それに、「ルエゴ」もLuegoでL。
舌を前歯の裏に付けて発音する L
RとLがわからないなら、とりあえずRは巻き舌でRRに
スペイン語では、単語の最初のRは巻き舌になる。
だから、Ramirezはラミレスだけど、巻き舌のラになる。
この巻き舌というのは、江戸っ子のべらんめぇ口調のように破裂音みたい
ぼくもスペイン語を2カ月間集中して学んでいたとき、最初の2週間くらいはどれほど頑張っても巻き舌のRRができなかった。
それがずっと舌をブルブルと「ルルルルルル」と震わせていたら、いつしか巻き舌ができるようになった。
この巻き舌のRRは、非常にスペイン語らしい音がする。それに二重アゴを予防する効果もあると思う
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