第12弾:青年海外協力隊の派遣前訓練には、何も持って行かなくていい。むしろ、持って行かない努力をすべき

協力隊特集の記事をまとめたページを作りました。
どうぞ⇒青年海外協力隊の特集記事集

派遣前訓練。
ようやく協力隊らしい感じになってきましたね!
訓練所に入所する候補生のひとたちは、期待半分不安半分といったところでしょう

ぼくは期待は特に感じていなかったですけど、不安は大きかったですね!
不安症なので。

「訓練=語学勉強」と最初から決めていたので、それ以上でもそれ以下でもなかったです。

そういうドキドキわくわく不安でいっぱいな感情も、協力隊になる醍醐味でしょう!!
毎日知らないことばかり、毎日神経使ってばっかり、毎日行動と反省の繰り返しの日々。

そういう世界に飛び込むための訓練。
日本人ばかりだけど、協力隊という同じ志を持った集団だけど、『小さな知らない世界』
そういう意味でも訓練所という箱は、協力隊になるための訓練をする場所。

 

というわけで、この記事では訓練所に持って行くと良いものを紹介します!!

訓練に必要なものだけでいい

「紹介します!!」
とか言っておいてなんですが、何もいりません。笑

・語学勉強に必要なもの。
・運動をするのに必要なもの。
・訓練所内で着るフォーマルな服装。
・訓練所内で着るリラックスできる服装。
・パソコン。
・スマホ。
・カメラ
カメラは本気でやりたいなら持っていけばいいと思うけど、基本的にカメラガチ勢がいるので、その人たちに任せればいい。

・本
自分が読みたい本は、数冊でオッケー。
読書がリラックスできる趣味なら、持って行ったほうが良いけど、まぁ「読もうかな~」っていうレベルなら、訓練所では読む時間がないからだいじょうぶ。持って行かなくてオッケー。
特に、職種系の読書はしません!!ぼくは専門書を持って行ったけど、所内は職種職種しません。それに、訓練所内で自分の専門性を上積みしようとする気概は大切ですが、候補生になれた時点で「専門性」は合格レベルに達していると認定されているわけです。
さらにさらに、専門性は大切ですが、その知識や技術を言葉で伝達できないと、そもそもその専門性は任地では生かされないわけです。

専門レベル100だけど、技術・知識伝達レベル20だったら、そのひとが伝えることができる情報は20です。
高度な知識も相手に伝えることができなければ、技術移転ができないわけです。

一方で、
専門レベル50でも、技術・知識伝達レベルが50であれば、伝えることができる情報は50なわけです。

青年海外協力隊になるための選考では、語学力よりも断然専門性が大切でした。
ですが、訓練所では候補生なわけです。
訓練所で伸ばすべき能力は、専門性ではなく、語学力です!!
伝えることができなければ、専門性は生かされないわけですからね。

だから、専門書を持っていくくらいなら、語学帳を持って行ったほうが良いです。
それもまぁ、語学クラスで資料はたくさんもらえますから、いらないですね。
ノートを持っていけばオッケーです!!

本番の派遣では、スーツケース2個だけ。
だから、訓練所にたくさん持ち込むのはやめましょう

訓練所というのは、協力隊らしい初めてのイベント。
だから、不安で「あれも、これも」と詰め込みたくなる気持ちはわかります。
ぼくもいらんもの持って行ってました。

でも、70日間の生活。しかも、日本。
ものはほとんどいりません!!

むしろ、ものを持って行かないことに慣れたほうが良いですね。
僕が言うのもなんですが!!笑

実際に派遣国に行く際は、スーツケース2つです。23kg×2
これは2年間ですからね

 

協力隊の資本は、頭のなかです。
知識・技術と経験

色気づいて、おしゃれな服を着る必要もないですし、ネットがある今の時代たくさん本を抱えなくてもある程度のことは調べればわかります。

訓練所でも同じです。
訓練に必要なものはすべてJICAがそろえてくれるわけですから、自分が自分を保つためにどうしても必要なものだけ持っていけばいいと思います。

生活を豊かにしてくれるものではなく、生活するために必要なものを持っていくだけで充分です。
タオルとか、石鹸とか。

必要ならアマゾンとかでも注文配送できますし、実家から送ってもらうことも可能です!
そういう意味でも、「途上国で2年間生活する協力隊」になるための訓練所で、自分の豊かな生活をぎりぎりまでがんばって削ぎ落してみる練習をしてみるのも、おもしろそうですね!!!!

たとえば、任地で使うようの電子書籍を、訓練所で試運転してみる。
たとえば、持ち運びが楽なアウトドアカメラを買って、訓練所で使ってみる。

そういう風に、明確に「本番の派遣に向けた訓練」であることを意識することは大切だと思います。

協力隊に行って帰ってきた達観的な視点から書いているので、ちょっと本質を突きすぎているかもしれませんが。

参考程度に!!

 

 

おわりに

逆に、訓練所で「私にはコレが必要だった!」というモノもあるかもしれません。
そういうことを意識して、訓練所生活を送ることも大切です。

訓練所にいると、訓練所の環境に不満が出てくるかもしれません。
おふろにゆっくり入れないとか。。。。

でも、考えてみてください。
途上国で湯船に浸かれると思いますか??
多くの国が、シャワー文化です。たぶん水シャワー、もしくは雨水タンクシャワー。
そういう世界に行くわけです。

ともすれば、大浴場で温かいお湯に浸かれること自体が贅沢な気がします。

任地で、日本のテレビ番組を見ようと考えている候補生はいますか??
ユーチューブは見ることができても、日本の番組を見ることは難しいと思います。
じゃぁ、訓練所にテレビがないことに何か問題がありますか?

訓練所というのは、そういう日本と途上国の任地の間のクッションです。
環境的な緩衝材です。

普段の我々の生活というのは、それほどまでに高度な環境なのです。
ですから、一度訓練所で生活レベルを落とす。
自分中心で決めることのできる悠々自適な生活スタイルから、集団生活で不自由な生活を送る練習をする。

そういう意味もあるわけです。

 

訓練所というのは、意識するレベルによって、想定する生活スタイルによって、得られるものは大きく違ってきます。
素敵な訓練所をライフを!!!

 


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Chaito

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