自分で作っているおにぎりが、アブラムシみたいになっている話
最近、自分の専門の「土壌」の世界から飛び出すことが多い。
むしろ、「土壌」以外の世界を知る機会が増えた。
そのなかに、「昆虫」がいる。
昆虫を顕微鏡で観察して、目ごとに分類する作業をする。
ハエやハチの神秘的な姿に驚き、甲虫や半翅目の翅の造りの奇妙さに惹かれる。
節約のために、男のお昼ご飯と言わんばかりの「裸の白飯おにぎり」だけを食べているのだが、作って持って行ったおにぎりの形が、アブラムシに見え、ひとりでニヤニヤ笑う。
この想い、君に届け 笑
目次 Índice
26歳にして、昆虫を眺める楽しさを知る
ぼくは、ミミズが好き。
でも、ミミズを眺めているのが好きなわけではない。
ミミズがどう生活していて、どうほかの生物や環境、そして私たちの生活と結びついているのかに興味がある。
こういう類いのひとを、生態屋さんと呼んだりする。
一方で、種の同定を行うひとを分類屋さんと言う。
本屋さんに並んでいる図鑑を書くのは、分類屋さんだろう。
なんせ種数が多いので、「好きこそものの上手なれ」とは言うが、何百という種を同定できるようになるのは大変だろう。
さて、ぼくはミミズが好きだと、嘘のように気軽に口に出している。
でも、実際ミミズは入り口に過ぎない。
ミミズに関する研究をしたくて大学院に行ったが、そこで出会ったのは土壌生物の世界だった。
ぼくが素人目なりにマニアックなミミズを好きなのと同様に、トビムシやカニムシ、ヤスデやムカデ、アリやダンゴムシ、ダニなど、それはそれはマニアックなひとしかいなかった!!
この世界がとても面白いから、ずっとその世界に出入りしているのだが、結局修士の2年間という期間では、土壌の動物を知る機会は多いけれど、土壌の動物を眺める機会はほとんどなかった。
それが最近、土壌動物も、昆虫も眺めることができている。
たのしい
知らない世界を知ることは簡単。でも、見たことのない世界を見ることは意外と難しい
「昆虫」
聞いたことがないひとはいない。
興味がなくて、「気持ち悪い」と思っているひとも、必ず理科や生物の時間に習う。
そういう世界があることを知っている。
目レベルで分類していて最近知ったのだが、翅の数が違うのだ。
例えばハエ目(双翅目)は、双翅目というだけあって翅が2枚ある。
でも、ハチは、翅が4枚ある。
ぼくらが認識しているハエは、邪悪な顔をしている。
でも、ハチのようなハエもたくさんいるし、色が鮮やかでかわいい。
顕微鏡で、とっても小さい個体を観察するために、最大接写のレンズで覗く。
そこからちょっと動かすと、レンズ越しに僕を眺めている大きなハエがいて、少し驚き、あんな小さなハエに驚いている自分が笑えてくる。
この楽しさは、始めたばかりのひとしかわからないと思う。
おにぎりがアブラムシ
お昼ご飯。
2合のお米に具を入れて、塩を振っただけのおにぎりを持って行っている。
小腹が空いたときに、片手で食べられる点のポイントが高い。
明太子を買ったときは明太子おにぎり。
普段は、鮭のおにぎり。
で、昨日は、シーチキンおにぎりに挑戦した。
レパートリーはいまのところ、この3つしかないので、飽きた頃におにぎりを工夫していくつもりでいる。
シーチキンおにぎりは、ほかの2つの具に比べて水分量が多いからだろうか、握った後に形が崩れやすい。
保冷バックにおにぎりをギシギシに詰めて行くので、ぼろぼろすることはない。
昆虫を覗く。
アブラムシの身体が可愛くて、ビンに取り分けるのを最後の方にまわす。
最近、自分がつくったおにぎりが、アブラムシに見えてきた!!笑
三角形のきれいなおにぎりしか食べていなければ、こういう風に思うことはなかっただろうな~
WIKIPEDIAの情報は当てにしてはいけないが、『昆虫の翅』の情報はおもしろい
大学生のレポートや卒論で、ウィキペディアを利用しているひとがいるが、
ウィキペディアは誰でも加筆・修正できてしまうので、出典としてしっかりしていない。
だから、
調べ物をウィキペディアに頼るのは良くない。
入門的に全体像を把握するためには便利だけどね!
うまく分類できない昆虫を見つけると、図鑑やネットに頼らざるをえない。
そこで読んだ、ページが珍しく面白いウィキペディアだった。
ウィキペディア:昆虫の翅
書いているひとが面白さを伝えたくて書いた ことが良く伝わってくるし、それに見事に惹かれているぼくがいた。
興味のある人は読んでみて!
昆虫のことを知らなくても、読めます
LEAVE A REPLY