第6弾:青年海外協力隊に応募するタイミングは、応募したい要請があったときがベスト!!
青年海外協力隊は目標にあらず。
通過点だと思っている。
青年海外協力隊になることに対して、「人生の目標だ!」とまで強い熱量を持っているひとに出会ったことはない。
いるかもしれないけど。
青年海外協力隊を経験することで、なにかを目指すひとは多い。
青年海外協力隊の2年間というトンネルを抜けると、そこにはべつの景色が広がっていたりする。
青年海外協力隊事業に参加した僕だが、「青年海外協力隊活動を通して何かを学びたい・自分を試したいと考えている人」にとってはこの事業は素晴らしいものである。
人それぞれ、青年海外協力隊を目指す理由は異なる。
国際協力に対する熱量の違いやJICAの青年海外協力隊事業に対する熱量の違いもある。
あたりまえのこと。
では、青年海外協力隊に興味があるひとは、どういうタイミングで青年海外協力隊に応募するのだろうか。
何を持って、「いまがタイミングだ!!」と判断するに至るのだろうか。
協力隊に興味があるけれど、きっかけがつかめない人に対して、どういうタイミングをおすすめできるだろうか。
今回は、青年海外協力隊に応募するタイミングについて、ぼくの経験を交えて紹介しよう。
目次 Índice
節目節目のタイミングには敵わない
大学在学中に行きたいひと、大学卒業後に行きたいひと、転職の際に行きたいなど、人生プランの岐路に立った際にその節目で青年海外協力隊になりたいと考えているひとは多い。
これ以外のパターンというのは、自分の都合で仕事を辞めるパターンや休職するパターンなど、青年海外協力隊に参加できるタイミングを自分主導で決めることができるパターン。
そういうぼくは、大学院の修士課程を修了したタイミングで、節目良く青年海外協力隊に参加したいひとだった。
だから、分かりやすく言えば、ぼくはほかの決定要因よりも「タイミング」を優先したわけだ。
青年海外協力隊に行きたいタイミングを決定づけたのは、僕自身の人生プランだったということ。
「修士修了後に青年海外協力隊に行く」というように、”時期”でタイミングを決めていたのだ。
これはぼくの人生プランだから、しかたない。
このように、ぼくは”タイミング”で人生プランを練っていた。
したがって、「修士修了後」というタイミングに縛られながらも、自分にとって良い決定を下さなくてはいけなかった。
というわけで、ぼくなりに順風満帆に青年海外協力隊になりたいと考えるのは当たり前の流れで、年2回の青年海外協力隊の募集(春秋)を常に確認していた。
自分にとって魅力的な要請に派遣されたかったからだ。
現在募集中の要請は、このリンク先にあります。
⇒公式サイト:JICA青年海外協力隊・職種別一覧
協力隊に「行くか行かないか」、「なれるかなれないか」以前に、協力隊になりたいと思う要請があるかないかを見極めなくてはいけない。
では、実際に「協力隊に行きたい!」、「協力隊になりたい!」と思った際に、気にするべきことは何か。
第1の判断材料は、もちろんのこと「タイミング」。
これに勝る要因はない!
人生プランにおける節目節目のタイミングもあるし、「今行きたい!!」というタイミングも大切だろう。
1つ注意しなくてはいけないのは、協力隊に応募してから実際に派遣されるまでにタイムラグがあるということ。
ぼくの実例に当てはめると、
2015年の春募集に応募して、7・8月に試験を受ける。
9月か10月に試験の結果が出て、年をまたいだ2016年の4月から6月まで派遣前訓練を受ける。
そして、7月に派遣される。
なので、実際に「協力隊に応募する」という行動を取ってから、派遣前訓練という協力隊らしいイベントが発生するまでに1年間くらいかかっている。
2015年秋募集で応募しても、同じ派遣前訓練を受けることができるので、応募から半年で派遣前訓練に入れるひともいる。詳しい話をすれば、派遣される隊次は年4グループあるのだが、どのパターンでも最短半年、最長1年ほどのタイムラグが空くことを念頭に入れておこう。
このタイミングというのは、仕方ないもの。
『思い立ったが吉日』ということもあるでしょう。
重要な判断材料は、魅力的な要請があるか。
魅力的な要請があるかどうかは、タイミングをも凌駕する。
むしろ、タイミングというのは、魅力的な要請と出会うことができた時だという気さえしてくる。
そのくらい、応募したい要請があるかどうかは大切なことだ。
たとえば、自分が実力を発揮できる専門分野に適した職種がなにも要請を応募していなければ、応募さえできない。
野菜栽培と土壌肥料の2つの職種が自分の専門だが、この2つの職種がなにも要請を掲載していなければそもそも協力隊になれない。ま、実際、コミュニティ開発や環境教育に応募できるわけだけど
というわけで、自分の応募職種を見極めることも大切。
そして、そこに掲載されている各要請の内容が一番大切!!
ぼくはミミズコンポストの技術で活動したかったので、要請掲載サイト内で「ミミズ」と検索した。
ミミズコンポストの活動が期待されている要請に応募したかった。
これに尽きる。
だから、ぼくの場合応募職種はどうでもよかった。
土壌肥料でミミズコンポストの要請があれば、土壌肥料で応募していたし、ぼくが応募したころは野菜栽培で2つミミズコンポストに言及した要請があったのが幸運だった。
ぼくが応募した2015年の春募集で、初めて「ミミズ」についての要請と巡り会えたのだ。
それも、職種:野菜栽培のなかに2つあっただけ。
でも、2つあったことさえ奇跡。
大学4年の年から修士2年までの3年間、協力隊に行くことを決めてはいたものの、魅力的な「ミミズ」の要請に出会えずにいた。(出会えなくても、ミミズの活動はしたけど、相手もその技術を待ち望んでいればスムーズにいくからね)
春秋の年2回の募集のタイミングで「ミミズ」に関する要請があるかどうかは毎回確認していたが、結局2015年春の応募にいたるまでの間に見かけることはなかった。
だから、その要請と出会った修士2年生の春募集時に応募した。こんな幸運はないからね!!
魅力的な要請がなかったら、秋募集まで待つつもりだった。それ以上は待つ気はなかった。
修士課程修了というタイムリミットを抱えていたのでね。
「この国に行きたい!!!!」というこだわりを持っている人もいる。
そういうひとはなおのこと、タイミングを見極めなくてはいけませんね。
要請というのは途上国の配属先から上がってくるものなので、応募者側の意見や希望によってつくられるものではありません。
ですから、魅力的な要請が上がってきたタイミングを逃すと、なかなか次のチャンスはやってきません。
ぼくが要請を選んだ順序は、
まず「ミミズ」。
ミミズが、自分が協力できる専門的技術のひとつなので。
次に、「ミミズ」が活動内容に組み込まれている要請は2つしかなかったので、その2つの要請内容を吟味。
結局、その2つの要請はフィリピンとコロンビアだったので、コロンビアに魅力を感じて、コロンビアにしました。
詳しくは、別の記事で紹介します。
⇒
おわりに:いつ行くの?「今でしょ!!」 とはならない
というわけで、大切なことは自分にとって魅力的な応募があるかどうか。
派遣国に魅力を感じるひともいるでしょう。
「美女が多いコロンビアじゃないと嫌だ!!」とか
協力できる専門性が必要とされていることを重視するひともいるでしょう。
「ミミズコンポストの活動がないと嫌だ!!」とか
派遣地域や習得できる言語を重視するひともいるでしょう。
「アフリカ大陸に行きたい!」とか「スペイン語を習得したい」とか
ほかにも、そのひとなりの魅力ポイントの基準があると思うので、その判断基準を優先して要請を選ぶと良いと思う!!
でも、どれほど魅力的な要請と出会って、それに応募したとしても、受からないこともある。
それだけはやはり肝に銘じておかなくてはいけない。
自分の希望する要請があって、それにどうしても行きたいのであれば、それに相応しい熱量とその要請に見合った自分の魅力(技術適合性など)をきちんと示さなくはいけない。
協力隊の試験は試験である。
ライバルに負ければ落ち、ライバルに勝てば受かる。
それ以前に、その要請に適していなければ、採用されることはない。
空席があるからといって、全員合格にするのであれば、試験など設ける必要はないのだ。
LEAVE A REPLY