【ミミズの宅配便】農家さん自身でミミズコンポストを発展させていた!

【ミミズの宅配便】農家さん自身でミミズコンポストを発展させていた!

 

 

 

コロンビアでの青年海外協力隊としての生活は、残り3カ月ほどの期間となりました。

そのため、この2か月ほどは特定の協力農家(モデルを創るために重点的に働いている農家)への訪問と、配属先オフィスでの文章書きをしていました。

週2,3日を農村訪問へ、月曜日は毎週オフィスでプロジェクトチームの定期会議がある(あるはず)なので、月曜日を含めた残りの平日はオフィスにいます。

 配属先内でミミズコンポストが人気になってきました

去年下半期に配属先内で始めたミミズコンポストを順調に拡大することができています。

基本的に僕がすべて管理して、同僚たちから果物の皮などの生ごみを回収しています。ビジネスとしてもミミズコンポストにとても興味を持っている同僚が数人いるので、徐々にガイド本とともに引継ぎを行おうと思ってます。

コロンビアは花卉産業で有名ですが、コロンビア人も花を育てることが好きで、家で園芸をしている同僚も多いです。そのため、コンポストティー(ミミズコンポストから滲み出る水溶性養分豊富な液肥)が売れ始めました!(*お金のやり取りはありません)

ミミズ堆肥(生ごみを処理したあとのミミズ糞)の効果も素晴らしいようで、同僚たちがリピーターになり始めています。うれしいです。

ミミズコンポストは、ぼく自身は「生ごみのリサイクル」をミミズコンポストとともに達成するために、「ミミズ堆肥やコンポストティーが素晴らしい有機肥料であること」を宣伝しています。それが徐々に身を結び始めたかな、と。

この本はコロンビアのものです。ぼくは、農家さん配布用簡易ガイド と 概念やちょっとした歴史を含んだ配属先寄贈用ガイド をつくってます。この黒い液体がコンポストティーです。

 

 ミミズちゃんの宅配便を始めました

 

配属先でミミズコンポストを始めたのは、農家さんがミミズコンポストを始めるための最初のミミズを確保するためです。

大きめの収納ボックスを改良して始めたミミズコンポスト1箱が、いまは2箱に増え、ミミズも大きく、そしてたくさん繁殖させることができています。

そのため、当初の目的通り、ミミズコンポストに興味があるひと(一度ワークショップをやって、その際にすこし分け与えました。その後も、やる気があってきちんと管理で来ている農家さん)に、繁殖させたミミズを持って行ってます。コンポストティー(液肥)も尋常じゃないくらいたくさんある(10L以上)ので、それも一緒に持って行って、使い方を教えて、よりシステマティックなミミズコンポストになってくれるように、完成品を見せています。

*コンポストティーは養分濃度が高すぎるので、10~20倍の水で希釈して利用します。ですから、10Lのコンポストティーがあれば、単純計算で100L以上の有機液肥をつくることができます

この白い袋の中に、1 kgほどのミミズがいます。今日はこれを箱で担いで1時間くらい農村を上ってました。

 

 農村に行って来ました :基本的な農村訪問

たまたま10人乗りの定期バスに、同じ農村で降りる人がいた。

 

傾斜がすごいところで育ててるんです。。。。。

 

プロジェクトの農家さんたちが、道を補修していました。この1週間で雨期に入り始めたので、雨がたくさん土や石を運んでしまい、かなり道は悪くなっていました。

 

今日の訪問農家さんは故障した冷蔵庫を持っていたので、綺麗にしてもらったのち、そこに牛糞を入れ、準備しておいてもらいました。

去年やったワークショップ時に、両手に収まる程度のミミズだけをこの人たちにプレゼントしたのですが、すごく順調に繁殖していて驚きました!!!

僕は内心、「死んでしまっているのかな」と思っていたので、なおのことをうれしかったです!!

 

これがぼくが今回提供したミミズちゃんたちの一部。日本の通称シマミミズ(学術名ではない)と呼ばれるタイプと同じです。

 

ただときどき、青いのがいるんですよ!!こいつはなんなのだろうか。。意外とよく見かけます。機能は同じなので気にしていませんが

 

ミミズを入れた後は、ダンボールで覆ってあげました

 

こんな感じ

 

左下に穴があって、ミミズコンポストに入れた水が、ミミズ堆肥中の養分を運び、、、、、、 →次の写真

こんな感じで出てきます。これが液肥、コンポストティーです。

この写真では、まだミミズの分解能力が、入れた有機物量に追い付いていないので、ほとんど牛糞由来の茶色になっています。ミミズが活動していくごとに、最初のほうで紹介した写真のように真っ黒になっていきます。(ぼくがコカ・コーラのボトルに入れていると、同僚が間違えそうになるほど、真っ黒です)

 

 

このミミズコンポストは大きいタイプなので、ジャガイモの皮のように分解の遅い有機物も問題なく入れることができます。1日分の家庭ごみ4人家族

 

 

 

 

 

ぼくはリサイクルを促進するために、ミミズコンポストを家のなかや台所などの「すぐにゴミを放り込める場所に置く」ことを勧めていました。でも、多くの農家さんは屋外に大き目のミミズコンポストを設けると、室内には置かないケースばかりだったんです。

そのような中で、この家族は外にも大きなのをつくり、台所にもこれを設置しており、「僕の助言を守る農家さんもいるんだな。」と少し感慨深くなりました。やったかいがあったな、と

室内設置の場合は、乾燥した牛糞を一度ふやかして使うことを勧めてます。においが出ないようにです

 

これは農家さん自身で勉強して、行き着いたアイディア。日本のミミズ堆肥会社も、このように網を間に挟んで、新しく入れた有機物(網の上)とすでに完成しているミミズ堆肥(網の下)に分ける方法を採用していました。ミミズは細いので、この網目を通ることができます

 

網の下にある土の香りがする”元”生ゴミ。約1カ月でミミズ堆肥(世界で最も優れた自然由来の有機肥料)になったそうです

 

こんな感じで、台所の隅に置いていました。うれしいですね

 

『ミミズは人間が寝ている間も働き続ける。だから、農家さんの仕事は、ミミズが活動しやすい環境をつくればいいだけ。』

と、宣伝していました。たしかにそうです。

 

最近、農家さんのミミズコンポストを見るたびに、「僕がやったあの一度のワークショップだけで、こんなレベルまで到達するのか。。」とうれしい驚きを感じます。

うまく教えて、相手がきちんとそのメリットなりを理解してくれれば、常に僕の管理下になくとも、農家さんたち自身で歩んでいくものなのだな と学びました。ミミズコンポストのようです。環境さえ整えれば、農家さん自身で進んでいくのです。

 

おまけに

帰り際

農村を下る帰りのバスを待っている場所で、牛をさばいていました(写真奥)。小さいころから、こういう血や生き物の大切さを身近で学べるとは、日本とは違いますよね。ぼくは日本で数度ニワトリを絞めたことがありましたが、なかなか度胸がいりました。コロンビアでは、羊の血抜きをしました。ウシが解体されてる脇で遊んでる子どもたち。。。。。。。たくましい

 

大きなダンボールを机代わりにして、塗り絵をしてました

 

僕は子どもが好きなので、結局この子たちとバスが通過するまで30分以上遊んでました

子どもはどこの国でもかわいいですね!!!

 

 

 

明日もまた別の農村に、ミミズコンポストの巡回に行って来ます!!

**1つの記事を書くのに、1時間以上はかけたくないので、僕のためにも、このブログを楽しみにしてくれている人のためにも、なるべく写真を多く使って書いていきたいと思います。

 

Chao

 


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Chaito

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By Chick

    初めまして。日本に住んでいるものです。僕もミミズコンポストをしてみたいのですが、方法が沢山あって悩んでいます。そこで、このブログを見て古い風呂釜でコンポストを行っている写真を見て、ぜひ方法を教えて欲しいです!地面で行うタイプも今やっている最中です。畑で使うのでできるだけ定期的にコンポストを回収したいです。コンポストティーも取りたいです。連絡とれないでしょうか?

    • By じゅんぺい

      コメントありがとうございます。
      僕が力になれることでしたら、喜んで協力いたします。
      続きはメールで。

      ミミズコンポストについて、一度も紹介した方がなかったので、あとで紹介します。

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